東京の片隅から
目次|きのう|あした
川上弘美「風花」読了。 細かなエピソードを積み重ねて一つの小説になっているのだが、なんだかいろいろな意味でじわじわくる。
主人公はどちらかというとぼんやりした人だが、そんな彼女の中にもさまざまな感情がつもっていく。 片栗粉を水に溶かしたときのような、ぱっと見あまり変わらないようなんだけど底に静かに積もっていて、溶かし込んだりすることができない、でもすくい上げようとするとうまくつかめない、そんな感じ。 たぶんこういう女性が男性にとって一番手強いというか怖い相手なんだろうな、と思う。
|