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2004年06月06日(日)
♪ 新国立劇場バレエ『眠れる森の美女』ザハロワ、ゼレンスキー、前田新奈、イリイン、寺島ひろみ、トレウバエフ(04/08/31up)


BBSより転載(観劇後、簡単に書いたものにキャストなど追加)
14:00開演

オーロラ姫: スヴェトラーナ・ザハロワ
デジレ王子: イーゴリ・ゼレンスキー
リラの精: 前田新奈
カラボス: ゲンナーディ・イリイン
フロリナ王女: 寺島ひろみ
青い鳥: マイレン・トレウバエフ
国王:長瀬信夫、 王妃:深沢祥子

《妖精達》 優しさ:大森結城、 元気:湯川麻美子、 鷹揚:本島美和、
呑気:西山裕子、 勇気:遠藤睦子、

ダイヤモンド:西山裕子、 サファイヤ:鶴谷美穂、
金:大森結城、 銀:丸尾孝子
白い子猫:真忠久美子、 長靴をはいた猫:グレゴリー・バリノフ
赤ずきん:中島郁美、 狼:貝川鐵夫


〔指揮:ボリス・グルージン、 演奏: 東京フィルハーモニー交響楽団〕


ザハロワ&ゼレンスキー出演の新国立バレエ『眠れる森の美女』を観てきました。
新国の『眠り』は、本家マリインスキー劇場と同じセルゲイエフ版
マリインスキーの来日公演では、時間の関係?からか、何箇所か省かれてしまった場面も、きっちり上演するので、休憩時間を合わせて3時間30分とかなりたっぷりの長丁場です。

さて、オーロラ姫役のザハロワですが、やはり硬質のダイヤモンドのように圧倒的な輝き。舞台に登場した時から、そこだけ明かりが照らされているような“華”は見事なものでした。
ただ登場時から、オーロラ姫としての初々しさ、求婚者が現れての戸惑いとか、その辺の細かい役作りというのはそれほど見えず、「ザハロワ」として最後まで輝いていたという感じです。

1幕のローズ・アダージョでは、途中えっ?と思う程、荒っぽい花の投げ方(王妃に向かって)をするので、ちょっと気になりました。
初めからそういうものなのか、家に帰ってから、吉田都さんが客演した、新国『眠り〜』録画ビデオを引っ張りだして確認。
結局“花”は王妃に手渡さず、投げるのですが、都さんは非常に丁寧で、優しい雰囲気を醸しだしていて「正にオーロラ姫そのもの」といった感じ。ついつい最後までビデオを見入ってしまいました。
ザハロワは時々、演技に繊細さを失うところがあって、ちょっと残念。

でも、彼女のの身体のラインや肢体は、今最高レベルのダンサーと言って間違いないでしょう。
“踊り自体の美しさで魅せる”という意味では、本当に素晴らしいダンサーです。
よく古典の「白いバレエ」が似合うと言われますけど、案外個性の強い役も似合うんじゃないかな。 美しくて強いという印象。


さて、昨年のマリインスキー来日公演では、怪我の回復具合が良くなくて、会場に来ていたけれど踊らなかったゼレンスキー 。なんだか久々な気がします。
正直、絶好調ではなく、幕が進むにつれ、体力が消耗していく様子が見えました。
しかし、身体の表現の美しさ、落ち着いた演技はさすがです。
見事な王子としてのたたずまい、サポート、ゆとり、全体に神経が行き届いていて、とても素晴らしい。
とくに2幕の幻影の場面、理想の姫を見つけたときの心が沸き立つような表情と熱のこもった演技は、王子の心情がとても伝わってきました。
私は、この作品中、2幕の優雅な場面と音楽が一番好き。ゼレンスキーもこの場面は特に良かったですね。

カラボス役はイリイン。ちょっと迫力が足りないなぁ。これから経験によって、このキャラクターの個性が出てくると思いますが。

フロリナ王女の寺島ひろみさんは、以前に見て気に入り、とても期待していたのですが、今回は、自信なさげというのか、弱弱しかったです。
彼女の優雅な踊りは好きなので頑張って欲しいと思いました。

ダイヤモンドの精の西山さん、うーん、調子悪かったのでしょうか?なんか良くなかったです。

リラの精の前田さん、子猫の真忠さんと長靴をはいた猫のバリノフは、とても素敵でした。