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2003年11月08日(土)
♪『スペイン国立バレエ団(Aプロ)』・新国バレエ『マノン』・『十一月顔見世大歌舞伎』BBSより

BBSより拾い文です。

 ◆ スペイン国立バレエ団(Aプロ)(10・24)

再び「スペイン国立バレエ団」(Aプロ)を観に行って来ました。
プログラムを見たら、Aプロは東京で3日間しか上演しないみたいですね。
さて、内容で驚いたのは、ここのバレエ団はスペイン舞踊が主で、所謂一般的に想像する“バレエ”は踊らないと思っていたんですよ…。
ところが、最初に踊った「ダンサ・デ・トロニオ」では、トウシューズを履いて、もろにクラシックバレエ風に踊っていました。
カスタネットでリズムをとりながら腕の動きもとても滑らかだったので、オオッ〜っとビックリしましたねぇー。

もう一つの演目は、「アンダルシアの嵐」。
こちらは上演時間が長めの演目で、しかも重い内容だったので、少々疲れました。
ダンサーの熱はとても感じましたけれどね…。
実際に村で起きた事件を元に作られた作品だそうですが、暴力的なレイプ場面が出てくるのが私はちょっと辛い。休憩時間に小・中学生位の子供を会場で見かけていたもんで気になってしまいました。

面白かったのはカーテン・コール、何回か幕が開くたびに、かなり笑えました!! 
でも何をしてくれたかは伏せておきましょう(笑)


 ◆ 新国バレエ『マノン』(10・30)

新国立劇場バレエ『マノン』を観てきました。
ローラン・イレールが都合により降板し、デ・グリュー役は、ヒューストン・バレエのプリンシパル、ドミニク・ウォルシュに変更になってしまいましたが、スタッフ、ダンサーが一丸となり思っていた以上に素晴らしい舞台をみせてくれました。

まず、タイトルロールを踊った酒井はなさんがとても良かった。大げさではなく自然で説得力のある演技でしたし、踊りも美しかったです。
今まで全幕で踊る彼女を見た事がなかったので、数奇な運命のヒロインを演じるのはどうなんだろうと思っていたけれど、堂々としていて外国人キャストに引けを取らないのではないかな。
欲を言えば最後の「沼地のパ・ド・ドゥ」、力尽きそうになるところと生への渇望の演技をもう濃く演じても良かったと思いましたが、急な相手役変更などがあったのに良く頑張ったと思います。(ギエムの激しさが目に焼きついているのですみません...)
でも本当に感動できましたよ。

ウォルシュは演技力はとても立派だと思いますが、ちょっと身長が…。
リフトに関しては高さが出ないのでダイナミックさが出にくいかもしれません。
動きは俊敏ですが、ちょっと忙しい感じでしょうか。

素晴らしかったのはレスコー役のロバート・ティーズリー。恵まれた体形、美しく余裕のある演技。緩急自在な踊り…。とても気に入りました。
フェリ相手の公演日、彼はデ・グリュー役なんですよね。見たかったなぁ。


 ◆ 『十一月顔見世大歌舞伎』(11・8)

歌舞伎400年『吉例顔見世大歌舞伎』の昼の部を見てきました。
富十郎さんが“一世一代にて相勤めし候”とわざわざ断り書きで踊り演じた『船弁慶』や関西から色気のある役者、仁左衛門さんが昼の部だけ出演された『石切梶原』(梶原平三誉石切)。
『松竹梅湯島の掛額』では2つの場面が用意されていて、「吉祥院〜の場」は豪華なうえ、ものすごく楽しいホンワカ喜劇なので大いに笑い、一転「火の見櫓の場」は「櫓のお七」で有名な舞踊が途中から見られ、恋の狂気に満ちた素晴らしい踊りが楽しめました。

私のお薦めは、『松竹梅湯島の掛額』。以前、玉三郎さんの舞踊公演で、「櫓のお七」を見て以来、歌舞伎としてのこの作品を是非もう一度見てみたいと思い、出かけたようなもの。
“お七”の浄瑠璃に合わせた人形ぶり(黒子が操る)は大変そうだけど、見ているこちらとしては本当に面白い。大量に降らせる雪もすごいです。
そして何より菊之助さんの美しさ(お世辞抜きで本当にキレイ)と色気と品格も備わってきて、見事でしたよ。
まだ未見の方には、是非この作品は見て欲しいと思います。