BMJ付属
佐藤君のひなたぼっこ
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◆昨日あたりから、なんかタペット音のコリコリ鳴ってる俺バイク、ZRX400のバルブクリアランス調整をしてる。 コリコリ音はともかく、4000回転あたりと7000回転あたりで「ビイイん!」と共鳴が起こり、 吹け上がりが少し鈍くなるポイントがあるのでそれも改善されるなら・・・と。 (大抵俺が最初にやる作業って標的外すことが多いんだけどね)
何いってんだかさっぱりな人が少なくない・・・かな?
まあ・・・エンジンちょっと分解して調子を良くしようとしてるんだよ!
※正直今回のお話はエンジンの中身大好きな人意外には無理がありすぎるので 吐きそうになったら手前のエチケット袋をご使用頂くか、窓から身を投げてくださいませ。
◇なわけで!! エンジン上部を開けるためにタンクを取る。 フューエルコックに「OFF」がなくて、他のバイクで「OFF」がある位置に 「PRI」って書いてあって、良く分かんないけど「OFF」の意味だろう! と思ってそこにツマミを合わせ、フューエルチューブを引っこ抜く。
じょぼぼぼぼぼぼぼ!!!
猛烈な勢いでガソリンが噴出す!!
慌ててチューブを元に差し込むがかなりエンジンがガソリンまみれてしまった。
整備書を見ると 「コックをONにしてタンク取ってね♪」 えー?
やってみる。
ホントだ・・・。 汁でませんよ。
んで、タンクを横に置き、プラグコードを片っ端から引っこ抜き、 エンジン上部のボルトを外し、フタを取ってやっと現れました! カムシャフト2本!!カムチェーン!!バルブリフタ・・・16個!! 4気筒DOHCのヴァカー!!
◇で、カムシャフトとリフタの隙間の大きさを16個計ります。 シックネスゲージ(0.05mmから0.30mmまでくらいの薄い鉄板が入っててそれを組み合わせて隙間厚さを測る工具)を頑張って16個計る!! 端の方はゲージが入りやすいんだが真ん中のほうはフレームが邪魔してめっさめんどくさかった。
距離を走ってるのでクリアランス(隙間幅)は広がってると思ってたが、 図ること図ること、続々と規定値!!(問題ない値) 吸気の規定値が0.10〜0.19mmで、排気のが0.20〜0.29mmまで。 1時間くらいかけて全部計って規定値内13個!ギリギリ2個、アウト1個!(狭すぎで。) 意外と狂わないものなのかな・・・。
そんなこんなで疲労したのでお休み。
◆学校行って、授業は「教授の研究所で事故が発生、学生が病院送り、教授は付き添いに行ったので休講!!」になり、 しょうがないので帰宅、また昨日の続きの作業に。
◇とりあえず昨日全16個のクリアランス測定は終了したので、 その内側にあるシムと呼ばれる鉄片の厚みを調整してクリアランスを修正するのが最終目的であり、 その為にカムシャフトを取って、シムを取り出すために、その上にあるリフタを取らねばならん。 まずカムシャフトガイド?を除去にかかる。 ・・・ボルトが壁に近すぎて俺の持ってるあらゆる工具で分解不能。 5分悩み、なんとか壁が遠くてはずすことが出来た同サイズネジを持ってパーツショップへ。
◇なんとなーく車で行ったのが失敗だった。 原付で20分で着く場所に50分かかって到着。 渋滞に無力って弱ェ・・・。
対応工具をゲットしつつ古びたプラグを全とっかえすべく、 かといってイリジウムプラグの効果をあんまり信じない自分は NGKだけどやっすいプラグを買ってく。一本730円×4本! この「4本!」が問題なのよ。 あるのかどうか分からん効果のものを一本2500円くらい×4本も買いたくない!
あといずれフォークオーバーホール時に使うらしいネジロック剤(電動ガンにも使えるな)と、 再びエンジン上部のフタを閉めるときしっくり密閉されるために必要なシリコンガスケットを購入、帰宅する。
◇で、工具もゲットできたので早速カムシャフトのカバーを全部外す。 が! 「ガコ!」 カムシャフト中央のカムスプロケ(チェーンで動く歯車ね)が勢い良くちょっとだけガイドから外れて飛び出る! ああ・・・ガイドがなくなって、リフタにカムが押されて飛び出たのか。 どの道取るから・・・
!!!
ここで深刻な事態に直面する!!
このカムスプロケを回すチェーンはかなり高速回転をするために暴れるのを防ぐためにガイドがついていて、 それを抑える「カムチェーンテンショナー」とかいったか、そんなものがついてる。 これはカムシャフトを取る・・・即ちチェーンを緩める時には、 必ず一回はずさないといけないものなのだ。 そのテンショナーが・・・キャブの中央のすぐ下の位置に・・・。 どー工具つっこんでも・・・とれない。
つまり・・・
→バルブクリアランス直したい! →タンクとらなきゃ(楽(済 →エンジン上部とらなきゃ(楽(済 →クリアランス測定しなきゃ(めんど(済 →カムシャフト取らなきゃ(↓の工程が必要に!(途中
→テンショナーとらなきゃ(まあ楽だが↓が必要 →キャブとらなきゃ。(超キツイあげく↓が必要 →エアクリボックス取らなきゃ(めんど
作業がどんどん子孫を産んでるとです!!
&組み上げ時には逆再生をしなけりゃならん。
整備性最悪だなこの糞バイク!!
◇しょうがないのでがんばって第一段階! エアクリボックスを取ると中から超きったねえエアフィルタが!! なんか黒ずんでて、キトキト! 水じゃ絶対落ちないタイプの汚れだ!!
・・・興味本位で「灯油で洗う」を実践してみる。
うおおおおお!! すげええ!! あんなキトキトが灯油に赤茶色に落ちてく!! ちょっと感動。
・・・作業が脇道に逸れちゃったので本道へ。
◇次が超難関!!チョナンカン!!
ゴメンキャブを取る工程なのだが、 見た目、単にキャブに前後ついてるゴム管を取り、その他ケーブル類を外すだけの作業なんだが。
このゴムの野郎?がそれはもうめっさ硬くて取れなくて!! しかも4つのものが前後で計8個!! 端っこの2つはまだ取れても奥の2個は全然取れんのよ・・・。
しかし!!
まずは後部ゴム!! マイナスドライバーで無理矢理くくり出し、 更にペンチで狭い空間に信じられん固さで埋まってる奴らを無理矢理引っ張り出す!!
4つ取れました!!
元に戻せるかって?!!
知るかアフォー!
さあ、後ろが取れたら今度は前だ・・・。
キャブをひっぱる・・・。
「ポコ」
え?
異常にあっさり4つとも外れてしまった・・・。
まあ・・・あっさり取れないよりは、現時点はハイパー嬉しいんだが、 実際問題、今までこっから外気を吸い込んで美味しくないことになってたのでわ・・・。
◆と、ここで気が抜けてると、岩っちからでんわ。
「KSRが白煙噴いてよぉー!!」
え??
「寺の前止めといたら倒されてミラー割れててエンジンめっさかかりにくくて しばらく走ったら白煙よ!! オイル抜かれたかも!!!???」
なんかかなりグレイトな弁慶に、 『うちの寺は駐輪場じゃね゙!!』 と、ナギナタでオイルドレンボルトを切られ、挙句ミラーも切られ、車体は倒されたのか?!
なんかえッらいことになってるらしいので 現地であるウチの大学の文型校舎付近まで救援に。
正直作業が煮詰まって疲れたのでおかたずけをし、 オイルの残りと工具セットを持って現地へ。
現物を見る。
「すぐエンジンかかるし白煙出てないしそもそもオイル窓にはバッチリ半月模様(十分入ってる)じゃん!!!」
「ごめん、勘違いだった」
プー
◇ウチまで岩っちを連れてきて、弁慶に切られたミラーの代用品として、 以前片割れだけ折れて一人さびしく隠居してたメッキミラーを取り付けたげる。
右メッキシルバー!! 左・・黒ノーマル。
変〜んなミラーのKSR誕生。
「ま・・・おまいさん、そんなのまるで気にしない人でしょ?」
「うい!ムッシュ!!」
だろーな・・・。
で、おだべりして散会。 明日は奥多摩いてきます。 KSRとTODAYで。
なので作業はお休み。
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