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夢の図書館新館

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-- 2004年02月26日(木) --

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☆映画・オブ・ザ・リング『王の帰還』(その二)

映画『ロード・オブ・ザ・リング』三部作は、 原作『指輪物語』の膨大な世界を抱え込んだまま、 主だった場面を可能な限り映像化してみせました。 原作を大切にするあまり、語られない奥行きがありすぎて、 予備知識なく独立した映画として見た時、 観客に不親切じゃないか?という気もするくらい。 みなさん、同じ事を思ったんでしょうね、 『指輪物語』を出版している評論社、 「残された謎は原作で」って新聞広告出してました。 映画を見終わった途端、私は連れから質問攻めにあいました。 いや。待ってました、何でも聞いて、って感じですけど。

「伯爵出てこなかったけど、どうなっちゃったの」 「そうそう、蜜の声が聞けなくて残念でした、伯爵‥‥ じゃなくて。もと白の魔法使い、裏切り者サルマン。 ずっとオルサンクの塔の中に閉じ込められていますよ。 後に脱出して小悪事を働くような話もありますが、 大勢に影響ないのでカットですね」

「あの剣の強いお姫様は自分の国に帰って王様になるの?」 「なりませんよ。セオデン王がエオウィン姫に城を護れ、と言ったのは 戦いに行かせないで彼女を生き長らえさせるためでしたから」 「聞いちゃいない(笑)」 「ちゃんと兄様が生き残ったので、ローハンの次の王はエオメル様です」 「兄さん?兄さんいたっけ?」 「‥‥二作目からずっと出てますけど。金の髪輝く、王族の騎士兄妹」 「そーいや‥‥いたよーな。」 影薄いですね、エオメル様。 「それじゃあ、妹は?」 「還ってきた王の戴冠式のシーンで、1カットだけヒントが」 「あ、わかった!ふーん。そうなんだ」 「え、気がついた?すごい」 知ってないと分からなそうですけどね。 「ちょっと意外」 長い話がありまして。

「あの、森の妖精の女王様いるでしょ、」 「上のエルフ、森の奥方ガラドリエル様。はい」 「あのひとの横に立ってる人、誰?」 「‥‥ロスロリアンの森の殿、ガラドリエル様の夫ケレボルン様」 「えっ、旦那!いたの?」 「一作目から出てますけど」 「影薄い‥‥」 確かに。ずっと立ってるだけだし。

「それで、結局他の指輪はどうなったの? もと人間の九人の王の分はきっと滅びたね」 「金属加工技術に長けているドワーフは自分達で処分しました。 三つのエルフの指輪は‥‥最後に『実は私達が持ってました~』って みんなで見せてくれるシーンが絶対あると思ったけど、なかったですねえ。 指輪の力が消える、と言った時映ってはいましたけど」 「あ、じゃあ一つは森の女王様のか。あとは?エージェント・スミス?」 「その名を言わない。宵の明星アルウェン姫のおとーさん、エルロンドですよ」 「名前覚えられないもん。あと一つは、あ、旦那?」 「旦那ってなんです。はずれ。 実はね、第三のエルフの指輪を持っていたのは‥‥」

「えーっ!あの人ナニモノ?」 身近に解説してくれる人がいない時は、原作読んで下さいね。 (ナルシア)


・『新版指輪物語』全7巻  
著者:J・R・R・トールキン / 訳:瀬田貞二・田中明子 / 出版社:評論社
・『新版指輪物語』文庫 全10巻(『王の帰還』上・下)
著者:J・R・R・トールキン / 訳:瀬田貞二・田中明子 / 出版社:評論社

・映画『ロード・オブ・ザ・リング/王の帰還』
監督・脚本:ピーター・ジャクソン/提供:日本ヘラルド映画、松竹

2003年02月26日(水) 『京都猫町さがし』
2002年02月26日(火) 『幽霊たち』
2001年02月26日(月) 『地球の長い午後』

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