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中途半端じゃいけないものらしい。 少なくても、この世界で際立つためには。 どこまで行っても、いいのだ。 できるかぎりのことを、すればいい。
彼や彼女、あるいは企業のつくったものに 揺さぶられるためには、深い個性が必要だ。 芸術であれ、商品であれ。
しかし、個性はときに受け入れがたいもの。 きつすぎる、と思って恐れをなす。 あれには近寄るまい、と本能的に身構える。 それなのに、気づくとそのことを考えている。 あれはいったい、なんなのだろうと。 あれのなにが、そんなに気になるのだろうと。
一定の基準を超えたすべての個性が本物かどうか、 見る者によってちがうのは当たり前。 ある人はそれが最高だと言い、ある人は3番目だと言う。
最初の出会いで、本物と確信すること、 それはそれですばらしい。 だが、一度はねかえって、 ふたたび出会うこともまた、すばらしい。
個性とは、まねのできないもの、 したとしてもオリジナルを超えられない輝き、 それは完成度とはほとんど関係がない。 最初から完全に備わってはいない場合もあるし、 最初から完全なものだって、あるけれど。
そして文字で書かれた作品の個性は、 他の方法ではそれ以上に現し得ない、 風化しないセンスである。
たとえどれほど商業的に成功しても、他のメディアで やすやすと表現の取りかえがきくものは、 自分がそれを楽しんでも、個性とは認めない。 (マーズ)
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管理者:お天気猫や
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