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副題は、『かならず直る--そのグズな習慣』"グズにつける特効薬" おもわず衝動買いした私は、 ときどきタイプの「グズ」なのである。 決して、自分でも思うけれど、常にグズグズしている わけではない。 客観的に見て、確定申告を出すのは前日に近いし 仕事の締め切りは当日の朝までかかるけれど、 雑用は割にぱぱっと片付けるほうだし、 トータルの処理スピードは全人類中の中くらいかな、 と思っていた。
が。
年明け早々、ついに、嫌気のさす客からの仕事を提出日に出せなかった。 しょうがないので半分ずつにしてもらい、数日後に残りを出した。 しかも、内容は満足のゆくものではない。 当然ダメ出しが続く。 たださえ地盤の脆い自信の山がさらに崩れる。 結果として、その仕事に見合わないほどの 時間と労力を搾り出し、自由な時間が減ることになる。
ぶらっと入った書店で、表紙のブタネコとタイトルを見た瞬間、 そういう泥沼化した事態から私を救ってくれるに ちがいない!という予感がした。
著者も、かつてグズで身を滅ぼしかけたが、 今は悪しき習慣を克服し、グズから人生を取り戻すための コンサルタントをしているのだそうだ。 つまり、グズというのは習慣にすぎない。 グズは直るのだ。 彼女は明快にそう言い切っている。
わかりやすく共感のもてる語り口で、 グズのデメリットとアンチグズ(グズと闘い、克服すること)の メリットを次々に展開し、グズを卒業したいと思った人が、 よりどころにできる「簡単な」ノウハウを教えてくれる。 タイムマネジメントというコチコチのお仕着せではなく、 そうしたいと思いさえすれば、誰にでもすぐとりかかれて、 いつかはグズを卒業できそうな(まだ私は日が浅く完全な克服には 至っていないので見込みだが)内容に、力づけられる。
とりあえず、嫌なことから始める。 それを延ばしている間、苦しい思いをしながら過ぎた時間は 二度と取り戻せないのだし、 「ぎりぎりにならないとエンジンがかからない」では もう太刀打ちできない身体になってきている(寄る年波)のだ。 とにかくやってみれば、私程度の関わる日々の問題は どうにかこうにかなっていくものなのだし。 私は別に社長でも運命のサイコロでもないのだから。
それにしても、似ているではないか。
「グズ」と「クズ」。
(マーズ)
近日中に(その2)へ続く
『いまやろうと思ってたのに・・・』 著者:リタ・エメット / 訳:中井京子 / 出版社:光文社
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管理者:お天気猫や
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