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ミヒャエル・ゾーヴァの挿絵にひかれて 買ったこの本の帯には、 「ひとと動物たちとのパートナー学」と 書かれている。 一見とても穏当な本に見える。 もしもあの動物が…だったら、というのが ハッケの縦横ナナメな発想のもとになっているようで、 実際はキツイユーモアも混じっている。 だからわざと表紙でたばかっているのだろう。
たとえば、日本は他の野蛮な国と一緒に いつの日か宇宙からやってきた巨大な白い マッコウクジラによって罰を与えられ、 地球から食いちぎられ飲み込まれてしまう、 などといわれているし。
ニワトリの悲劇には、つい 映画『チキン・ラン』を思ってしまった。 (なぜ日本ではこれを2度ずつ言わねばならないんだろう)
ハッケの発想には明らかにクリティカルシンキング の傾向がある。 だから、ものごとを縦横ナナメに 考えたい人には、特におすすめ。 あと、困った親を笑える強い人にも。
親類の葬儀で会った赤面症の中年男性に、 わが母親は大まじめにこう言い放った。 「あなた、顔がえらく赤いですけど、 何かにかぶれたんですか?」(マーズ)
『キリンと暮らす、クジラと眠る』著者:アクセル・ハッケ作 ミヒャエル・ゾーヴァ絵 / 出版社:講談社
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管理者:お天気猫や
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