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なにしろ横着者なもので、 私はハゥ・トゥ物といった類いの本を読みません。 指導された手順通りに真面目にやれば 何事も少しは上達するのでしょうが。
そういう訳で「日本語の磨きかた」なんていったって 真剣にやりっこないしなあ、と立ち読みしたところ。 「文章の書ける、書けないは生まれつき」、とあります。 (ここで言う「文章」は用件を伝える文章ではなくて 読んで面白い文章の事ですね) ・・・「才能が無いと気付いたら、他の事に エネルギーを向けたほうがよっぽど有意義」 さすがはリンボウ先生。 思わず買ってしまいました。
では文章は仕方がないとして、 話し言葉はどう磨けば良いのでしょう。 ・・・「家庭における言語環境が重要」 それじゃ文章は生まれで、話し言葉は育ちで決まる? 今更慌てても駄目ですか、先生。 いやいや今からでも先生お薦めの古文に親しみ 気になる言葉は使わない等 日本語を大事にする事を心掛ければ、 何年後かには成果が出てくるかもしれません。
以前BBSでも話題になった事なので面白かったのが 「身の丈に合ったことばづかい」。 上品とされる言葉でも使い手に合っていないと ひどく品が無く聞こえる、 無教養な話し方でも話し手に似合って 不自然でないならば品格が感じられるというお話。 しかしこれは言葉に罪が有るというより 個人の内容の問題ですね。 優れた文章も聞いて面白い話も結局は 個人の物の見方捉え方に起因するものですし。 言葉を磨く事によって人格が磨かれるのか、 人格を磨く事によって言葉が磨かれるのか。(ナルシア)
『日本語の磨き方』 著者:林 望 / 出版社:PHP新書
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管理者:お天気猫や
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