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日本地図を見ていると、 いつも不思議でならなかったことがある。 どうして四国とオーストラリアはこんなに形が 似ているのだろう? それに、九州とアフリカだって 妙に似ているような気がする。 こんな偶然ってあるのだろうか? 小学生の私は地理の時間になると 地図帳を見てはこの問いを繰り返すのだった。
今でも前をゆく車のスペアタイヤの カバーが世界地図のデサインのだと、 運転しながら、 「あれはここで、あそこの形はこのへんに 似ている。それともあの…」 と飽きもせずやっているのである。
そのことが資料として載っている本があると 教えられ求めたのが本書、神秘学マニア。 著者の20年に及ぶ神秘学研究の集大成というだけあって 世の中の怪奇や不思議についての諸説解説が 洋の東西を問わず、よくもこれだけ、 というくらい詰まっている。
そして、あった。 あの相似形が、ちゃんと世界と日本を対比させて 図解されていたのである。 しかも日本で発表されている。 そうか。やはり富士山はチョモランマでOKか。 イギリスは隠岐である。大陸から果ての島へ移り住んだ ケルト人のことを思う。 地中海は気候が似ているといわれる瀬戸内海。 北海道は北米大陸。
ただ、細かい対比については、 「台湾=南米はちがうんじゃないか」とか 思ってしまう。 いずれにしてもこれが正解という ものはないのだろうし、はたまた何ゆえ こんな相似形を神は創られたのか、 すべてのものごとにはこうした法則があるのでは ないだろうかなどなど、 考え出すときりがないオモシロイ問題なのである。
たとえば、私は誰の相似形なのだろう?(マーズ)
『神秘学マニア』 著者:荒俣 宏 / 出版社:集英社文庫
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管理者:お天気猫や
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