桜桃日記 ami
目次過去未来

2004年10月21日(木) 台風の思いで


私が幼い頃は社宅住まいで台風が来ると父は会社へ行ってしまい、家には母と私弟の3人が残されました。台風が近づいてくると父は窓ガラスにビニールテープをバッテンに貼り、万が一割れても飛び散らないようにしていました。2階の部屋だったのに、畳も上げ立てかけました。
父が出かけてから、母は大急ぎで塩おむすびをたくさん握りました。ろうそくや懐中電灯も用意しました。いよいよ風が強くなり、停電しました。当時子供だった私はことの重大さをあまり感じていなくて、何だか探検隊のような気分半分、外の暴風雨の音で恐さ半分といったところでした。いつも、そばにいると怒ってばっかりで、うるさいだけの父もいざ会社に出かけてしまうと妙に心細いものでした。


伊勢湾台風の時には、友人宅は床上浸水し、浮いた畳が船になって九死に一生を得たそうです。突然やってくる天災、恐ろしいですね。


今回の大型の台風23号は「20日午後11時半現在、11県で計22人が死亡、2府8県で計31人が行方不明となっている。今年の台風被害の中では最悪になるとみられる。また土砂崩れは197か所、住宅倒壊は82件に上った。」とのこと。被害にあわれた方々には、お見舞い申し上げます。






目次過去未来


My追加