桜桃日記 ami
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2004年02月07日(土) トラウマ


私は男の趣味が激しく偏っています。
外見で言うと、たとえ坂口憲二張りの良い男でも目鼻立ちのはっきりした顔の人は絶対に受け付けません。
その他では、声の大きい人。すぐ感情的になる人も駄目。

でも、私には何故そんなに好きな男の趣味が偏っていいるのか良く分かります。
それは、実父がDVだったから。

子どもの頃は、学校から家に帰るのがいやでいやで仕方有りませんでした。
何も悪いことをしていなくても、何か理由をこじつけて暴力を振るわれる毎日。
母親と言えば、「ご飯を食べさせてもらっているのだから我慢しなさい。」と言うばかり。
それも、暴力を振るわれる対象は、母か私で、決して弟は殴られませんでした。
チカラの強いものが弱いものを暴力で制する。なんて卑怯なことだろう。子共心にいつもそう思っていました。

世の中には、すぐ「育ててもらった両親に感謝しなさい。」と言う人がいます。
でも、私に言わせれば、それはまともな親に育ててもらった人に言う言葉。
虐待児のことを「そんな家は逃出せば良かったのに」と、言う人もいます。
では、聞きますが、収入の無い子どもがどこに行けばいいんですか。
どこか駆け込み寺はあるんですか。
子どもは自活できないんです。
自分でご飯が食べられないんです。
嫌な家でも我慢して帰らなければ、他人はご飯も食べさせてくれなければ寝るところも与えてはくれません。
そう、我慢するしかないんです。
もし、逃げて、捕まったら、今まで以上の暴力が待っているのですから。
実際に虐待を受けていない人が簡単に分かったようなことを言わないで欲しいと思います。
その苦しみ、恐怖は実際に味わったものしか分かりません。

そう、だから私の場合、少しでも父親を連想させる人は受け付けないのです。
幼少期の家庭環境。それがいまだにトラウマになっているのです。
なので、今、私は娘にだけはそういう気持ちにさせたくないと思っています。

いつも笑顔の絶えない明るい我が家。
決して暴力の無い家。
いくら外で嫌なことが有っても、家だけは、ほっとくつろぐことの出来る場所、そんな家庭にしたいと思っている私なのです。







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