桜桃日記 ami
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2003年12月10日(水) 自分の居る意味。



昨日見た夢がまだ鮮明に脳裏に焼き付いている。
自分は独身の頃の若さで、娘も10歳も幼く登場した夢。
そういえば、私の両親も今より随分若い頃の顔だった。
私は「家に帰りたくない。このまま実家に娘と残りたい。」と泣いていた。
あんなに嫌いだったはずの実家。
不愉快なことがあるとすぐに女房、子供に暴力で八つ当たりする、卑怯者の父親が大嫌いだった。
子供心に「何で、何も悪いことしてないのに、お父さんの機嫌で殴られるんだろう。」って、いつも不満だった。
受け入れてくれる施設があれば逃げたいとさえ思っていた。
だから、高校を出たら家を出た。
自分勝手な父親の暴力から早く逃げ出したかった。
母の「食べさせてもらっているんだから我慢しなさい。」と言う言葉もひどく嫌だった。
私は父のような人間も嫌だったが母のような人間にもなりたくないと思っていた、思っていたはずだった・・・。


なのに、家に帰りたいと泣いている私がいる。
あんなに嫌いだったはずの家に帰りたいと泣いている・・。
分からない。
自分でもさっぱり分からない。
職場では精一杯突っ張ってるんで大丈夫なんだけど、友達に「情緒不安定だね」って見抜かれちゃった・・。

このまま消え去りたい、自分の生きれる意味が分からない・・って思った瞬間に、可愛い娘の顔が目に飛び込んで来て、ふと我に返りました。

仕事中の得意の営業スマイルが、どうしてもうまくいかなかった日。





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