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酷暑。4時間連続で外を歩いていたら、軽い熱中症に掛かったようで、頭痛がする。 そんな時にまた、子供を車に置きっぱなしにして、死なせてしまった親が出た。 熱があって保育園が預かってくれなかったので、車に置き去りにして、ファミレスで仕事をしている間に亡くなったらしい。 一昨日も心配したばかりだったのに、相変わらずだ。 子供は親を選べない。 こんな事件が起こるたび、いつも悲しくなる。 そんな憂鬱な気持ちを振り払うように、おばさんは生まれて初めて演歌歌手の公演に行って来た。 「納涼特別公演」中日劇場で1ヶ月のロングランだが既に完売だ。 前半の1時間半は股旅物のお芝居「草笛の音次郎」。30分の休憩の後、残りの1時間半は歌謡ショーだった。 観光バスで大阪から来ているご一行様も居た。 幕間にロビーに居る子供連れに声を掛けたら、5歳の孫がファンでじいちゃん、ばあちゃんが付き添いですって。 歌謡ショーでは87歳のおばあさんとの掛け合いもあって、あらためてファンの年齢層の厚さに驚いた。 ちなみに、おばあちゃんもこの日に備えて「染め粉」で髪を染めてきたんですって。(これで、私もばあちゃん並だということが判明した) お芝居はお世辞にも上手とはいえない出来で、おまけに本が恐ろしく悪かったので、暗転になったところでいつの間にか夢の世界へ誘われてしまった。 よっぽど大根でも、本がしっかりしていると結構見ていられるものだが、さすがに今回は「チケット1枚12500円」と自分に言い聞かせても、睡魔に負けてしまった。昼間の仕事で相当ばててたしね。 で、幕間にひつまぶし弁当800円を食べ胃もたれを起こし、こりゃ昼の売れ残りなんだろかと疑いながら歌謡ショーへと臨んだ。 すごく良かった。まず、歌が上手。発声が良い。腹から思いっきり声を出しているので、聴いている方もとても気持ちが良い。 声の出し方も、演歌独特のいやらしさが全然無くてさわやか。 普通、演歌って、女々しくって、執念深くって、なんか嫌なんだけど、氷川の場合、全然そんな気持ちの悪いところが無くていいわ〜〜。(あくまで、私の主観です) そして、ルックスが良かった。顔もスタイルもジャニーズ系で、デビュー4年目で、いまだになまっているところも、かえって初々しくて良かった。 衣装も最初は赤にジュディオング張りのそでの長い衣装スパンコール付き。それからブルーの光物のスーツ。橋幸夫のメキシカンロックでは原色のラテン系。白いスーツにローズ系のふりふり衣装、白とローズのツートン。全部派手だけど、チン問屋にならず似合ってた。 座ったままの手拍子なんて恐らく初めての体験。 なんか、のり切れない。 立ってジャンプしないとまるで中途半端な気分。 やっぱりね〜♪ そうだよね〜♪ やだねったらやだねっ!全部座ったまま。 若い子とおばちゃんの手拍子の打ち方が違うのも面白かった。 おばちゃんたちは、まるで盆踊りのようなもみ手だった。 氷川が何か喋るだけで「かわいい〜〜♪」と叫び、何でも無いところで「ギャハハ!!」と手を打ち、ハイテンションで笑っていた。 椅子に慣れていないのか、席で正座しているおばちゃんもいた。 いくら私がおばちゃんでも、まだまだ真のおばちゃんには程遠いと実感した観劇だった。 |