安心毛布
    

2002年09月26日(木) 甦る苦痛

一昨日の夜に右奥歯がひどく痛み出したのでバファリンを飲んで寝た。
そして昨日、歯医者へ行ってきた。
過去に治療をして銀のかぶせをしている歯が並んでいるので、どの歯が痛んでいるのか特定するために先生が風をかけ出した。方向を変えて何回か繰り返すうちに、ここかな?という所へ先生が勢いよく風を吹きかけた。
途端に、きゅるきゅると音がして耳の奥がつーんと痛んだ。耳を押さえて体をよじった私に、先生も驚いたらしい。
「あ、痛かった?ごめんね。この歯みたいですね」
・・・いや、あんた耳下腺に風を入れたやろ(怒
「目が潤んでるわね、大丈夫?」
「大丈夫です・・・」<涙声

と言いながらも、甦る10年前の苦痛に涙が出そうになった。

++回想シーン++

10年前、病気の検査のために「唾液腺管造影」をやった。
この検査では、耳下腺に造影剤というものを注入する。
耳下腺は口の中の頬の内側にあって、その穴へ細い管を通して造影剤を入れてレントゲン撮影をする。これが、とんでもなく痛い。
口腔外科の診察台に座り、造影剤が注入されるや呻き声を上げる私を看護婦さんが「頑張ってくださいね」と言いながら押さえつける。涙がぽろぽろとこぼれても、拭くことも出来ない。
検査後、耳の下あたりに造影剤が溜まって腫れているのが分かった。
お医者さんは、その辺りを揉んで造影剤を出すように言った。でも、触ると痛くて揉み出すどころじゃない。しかもお医者さんの予告通り、その夜は熱を出して寝込んだ。
それからしばらくして、いつもの皮膚科の先生に「もう一回、あの検査してみようか・・・」と言われた。その時の苦痛を思い出し、突然涙目になった私を見て先生は困ったように「そんな顔されたら・・・やめとこか・・・」と検査を諦めてくれた。

++回想終了++

昨日の歯医者さんは、絶対に耳下腺に風を入れたに違いない。

13:12 02/09/26

2001年09月26日(水) 同じ目に遭うがいい
2000年09月26日(火) 睡眠第一