安心毛布
    

2002年02月06日(水) 世間は繋がっているらしい

いつだったか、新聞の地方面にある事件が載った。40代だか50代の兄弟で、兄が弟を餓死させたという事件。隣の市の出来事だったけど、特に何も思わず読み流していた。
そんな記事も忘れかけた頃、会社に1本の電話があった。

「はい、〇〇乳販です」
「〇〇署の〇〇と申しますが、そちらに集金の〇〇さんという方いらっしゃいますか?」

警察から電話〜?何なにナニ〜!?
眠くて仕方のなかった昼下がり。一気に目も覚めた。

「ちょっと事件がありまして、ポストにそちらの〇〇さんのメモが入ってたんですよ。いつ集金にお伺いしたらいいですか?という」
「はぁ」

その事件というのが、地方面に載っていた兄弟らしい。どうやら、うちの顧客だったようだ。
検索してみると、秋頃に支払が悪いということで、こちらから契約を切ったお客さまだった。
で、いつ契約したのか、未納分の支払はどうしたのか、そういうことを聞かれて終わった。
集金の〇〇さんにも、〇〇署まで連絡するように手配した。
関係ないと読み流していた事件も、意外なところで繋がっているとなんだか感心してしまった。

もうひとつ。
会社の棚に、メモ用紙が貼り付けてあった。うちの牛乳を、子どもの霊前に供えました。という内容。好きだったので喜んでいると思います、と。
二枚あったので次も見てみた。
去年の夏、明石の大蔵海岸の花火大会で圧死事件があったが、そのときに数名の子どもが亡くなった。あまりにも多くの人で溢れた陸橋内での出来事。
その、亡くなった子どもさんの家がうちの顧客だったようだ。
牛乳が好きだった子どもを思い出して辛いので配達を止めてください、というメモだった。

関係ないと思っている出来事でも、どこかで繋がっている。

12:19 02/02/07

2001年02月06日(火) 生きてます、一応...