安心毛布
    

2001年02月24日(土) ポチあります

昨日、中島らもの「エキゾティカ」を読んだ。アジアを舞台にした短編集で、その中に「 GOD OF THE DOG 」という作品があった。
韓国では、稀に犬を食するというのは周知のこと。そのことを扱った内容で、自分が在日韓国人だと知った青年が韓国人としてのアイデンティティを確かめるために、犬鍋を食べに行くという話。
その中で、こんなエピソードがあった。以下抜粋

「おれは関西の出だ。天王寺の、いわゆる通天閣、新世界のあるあたりだが、そこで生まれ育った。20歳を越えたある日、知り合いの人が奇妙な情報を教えてくれた。動物園前駅を出て、ちょっと行ったところに、串かつ屋があるんだ。そこの壁に貼られたメニューなんだが、牛・豚・鶏、とあって、4枚目の札に、ポチ、と」
〜中略〜
おれは次の日に、その話が本当かどうか確かめに行った。件の店に入ると、冷酒を注文して、さっそく壁の張り紙を見た。ポチはさすがにデマだった。そのかわり牛・豚・鶏、とあって、4枚目に

これは正直言って「ポチ」よりこわかった。

場所は動物園前である。

この話に、ゆんはかなりウケた。ポチという響きがツボだったようだ。しばらく笑い続け、こういうことってあるある〜!と再び笑い続けた。
ゆんの近所にも、火葬場の側や墓の裏手に焼き肉屋があったりする。絶対あり得ないと思っていても、軽い抵抗感はある。
あぁ、焼き肉食べたいな・・・