2001年02月21日(水) エゴ
前回、昔の日記を引っ張り出したせいか過去のことをいろいろ思い出してしまう。いっぱいあるけど、今回はペット屋でのこと。
一人のおばさんが犬を見に来た。ゆんと店長で接客をした。
犬は欲しいけど、特にこの犬種、というのはないらしく、あれこれ見ていた。
ところがその人は「うるさいのはイヤやねん」と言う。「犬ですから、吠えるのは仕方ないですよ」と諭す。
するとそのおばさん、とんでもないことを言った。
「声、殺してくれるんやろ?」
さも当然のように言ってのけたその声を殺したかった。結局、その人は買わなかったけどほっとした。
それとは違う話になるけど、ゆんの友達にゆんとこのクララ(ポメ)を見せたときのこと。その子も、犬は欲しいけど吠えるのがイヤだと言った。
「だから、それはしつけやん」と答えると
「でも、声出んように出来るんやろ?」と平然と言った。
悪い子じゃない。でもなにか欠けていると思った。
こっちの都合で声を殺すなんて、どうかしている。声の出なくなった犬が、それでも必死で声を出そうと吠える姿を見てみるといい。
一生懸命、私たちに何かを伝えたくて出ない声を振り絞る姿を見ても、それでも声が殺せるか。