[ 月刊・夢の図書館 ] * 読書特集 & ブックトーク *
☆1月の特集 : 2001年、それぞれの本
■ マーズ / 2001年 読書部門 * マーズ賞
・ファンタジー: 「ゲド戦記シリーズ」 / 著者:アーシュラ・K・ル・グウィン (岩波書店) →受賞理由:ゲドという魔法使いの生涯を物語りながら、言葉の力について、 言葉だけで描いた点。映像では語り尽くせない言葉の力に感銘を受けました。
・ミステリ:「クリスマスに少女は還る」 / 著者:キャロル・オコンネル (創元推理文庫) →受賞理由:主人公の少女の、忘れられないユニークさと個性的なすべての 登場人物たちへの追慕を込めて。
■ ナルシア / 2001年、ドラマになった本 Best3冊
・1位「警視庁草紙」著者:山田風太郎(NHK 金曜時代劇) →話は原作よりかなりライトになっていましたが配役が意外に凝っていて 別の角度で楽しめました。
・2位「悪意」著者:東野圭吾(NHK 月曜ドラマ) →「創作」と「事実」の交錯を緻密な「文章」で表現する原作を 映像にするとどうなるか。ちゃんと「捏造された人格」と「現実の人格」を俳優さんは 演じ分けるんですね。当然ですがさすが。 ・3位「ハンニバル」著者:トマス・ハリス(映画) →作者が主人公に過剰に入れ込んでしまってバランスを欠いた感のある原作を、 映画版は 多くの読者に納得のいく形にすっきりとまとめて「編集」の手際を 見せていました。
■ シィアル / 2001年、地味だけど良かった本 Best3冊
・「ヴァン・ゴッホ・カフェ」 著者:シンシア・ライラント / 出版社:偕成社 ※ ページをめくるたびに、小さな幸せを見つけることができる、魔法のカフェ。
・「フローリストは探偵中」 著者:ジャニス・ハリソン / 出版社:集英社文庫 ※ 本当に地味なミステリだけど、その地味で普通な感じが好き。
・「りかさん」 著者:梨木香歩 / 出版社:偕成社 ※ おばあちゃん、りかちゃん遊び、大好きだった人や時間を思い出しました。
by お天気猫や
2002年02月08日(金)
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