最近ウォーキングで線路沿いのコースを歩くことが多い。 そこは車道からちょっと離れた歩道しかない道なので、排気ガスの害を受けないですむ。 光化学スモッグだけでなく、排気ガスまで吸わされてたら、いよいよ健康を害してしまうだろう。
さて、その線路の脇に小さな川が流れている。 これが汚い川で、ゴミやビン・缶はもちろんのこと、自転車や家電製品まで捨ててある。 とはいえ、いちおう魚は泳いでいるようで、時々釣り人が糸を垂れているのを見かける。
さて、今日のこと。 いつものようにそのコースを歩いていると、ぼくの横をサッと白いものが飛んできて、川の中に飛びこんだ。 何だろうと見てみると、白いサギだった。 川の中に立って、ジッとしている。 おそらく魚をとるのだろうと思い、ぼくはその行動をジッと見ていた。 すると、サギはぼくの視線に気づいたのか、羽を広げて飛んで行った。
「せっかくサギの狩が見れると思ったのに残念」と思い、視線を前に移そうとしたその時だった。 白サギのいた少し先に黒いものが動いていた。 ゆっくりゆっくり動いている。 「何だあれは?」と、よく見るとカメである。 浅瀬で甲羅干しをしているのだ。 おそらく野生だろう。 だとすれば、50年近い人生の中で、初めて野生のカメを見たことになる。
これはラッキーである。 カメは龍や麒麟などと同じく、吉祥の象徴だからだ。 何かいいことがあるかもしれない。
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