今日はぼくがウォーキングをしているコース内にある5つの小学校、すべて運動会である。 朝7時、一番近くにある小学校から「ドン、ドン」という花火の音が聞こえた。 予定通りに運動会が行われるという合図だ。 このやり方は、ぼくが小学生の頃から変わっていない。
運動会が行われるということは、ウォーキングの途中に見ることが出来る。 卒業以来、母校の運動会は一度も見に行ったことがない。 これまで日曜日が休みだったことがないし、特に興味がなかったからだ。 しかし、久しぶりに運動会の音楽を聴くというのも悪くない。 あの手の音楽がけっこう好きだったんですよ。
さて、昼前になった。 いつものようにウォーキングに出かけた。 ところがである。 小学校が見えるところまで来たのだが、まったく音楽が聞こえないのだ。 最初はもう昼休みに入ったのかと思っていた。 だが、そうではなかった。 運動場に人がいない。
テントは張っているし、客席にブルーシートも敷いてある。 だけど人がいない。 そういえば、今日は光化学スモッグ注意報が出ていた。 ということは、全員昼食を学校の中でとっているのか。 そう思って、帰りにまた寄ることにした。
ところが、1時過ぎに行った時も、運動場には誰もいなかった。 「花火も鳴っていたし、まさか中止ということはないよなあ」 中止なら、小学校の車が「今日の運動会は中止になりました」と言って回るはずだ。 ぼくが小学生の頃、一度だけそういうことがあった。 その時は小雨で、運動会が出来るか出来ないか微妙な天候だったのだ。 結局その日は中止になり、翌々日に延期になった。 しかし、今日は雨は降ってなかったし、まさか光化学スモッグとか黄砂の影響で中止になるとは考えられない。 なぜなら、公害がひどかったぼくたちの時代でも、そういうことはなかったことだからだ。
だが、原因はそれだった。 今日市内で運動会を予定していた小学校の数は85校、すべて中止になったそうだ。
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