さて、朝起きてみると、さすがにメールは来ていなかった。 いつも目覚まし代わりに使っているウェザーニュースも、時事通信も、西日本新聞も…、何にも届いてはいなかった。 普段当たり前になっていることが、当たり前になっていなかった時というのは、あまり気分のいいものではない。
さっそく受信拒否を解除することにした。 すると、とりあえずの受信拒否が功を奏し相手が諦めたのか、はたまた相手が寝ているのかは知らないが、ぼくが目を覚ましてからは、まったくそういうメールメールは来なかった。 それで「対策はもういいや」ということになり、放っておくことにした。
ところがである。 解除して2時間を過ぎた頃、来たメールを見て愕然とした。 再び「メール下さい」メールが来たのだ。 今度は知らない女性名で「何でメールくれなかったんですか?待ってたのに…」と書かれたものまである。 そしてあれよあれよという間に、その類のメールが10件を超えた。 その時は、さすがにメールアドレスを変えようと思った。 しかし、考え直した。 それをやると、かなりの数の人に変更通知を出さなければならないのだ。 それが面倒である。
そこで、朝やるはずだった対策を練ることにした。 まず考えたのが、いちおうパソコンからのメール受信を拒否して、必要なメールのドメインだけを許可登録する方法だ。 これだと確実である。 そこでやってみようと、必要なメールの数を数えてみたら、何とかなりの量あるではないか。 許可登録の限度は40件までなのだが、確実にそれ以上はある。 しかも、それをやるとなると、まずメールからドメインを拾い出してそれをコピーし、その上で画面を切り替え、そしてそれを貼り付けるという、変更通知よりもさらに面倒な作業を強いられることになる。
で、次の方法を考えてみることにした。 …ところが、長い間考えてはみたものの、何も出てこない。 そういうわけで、「まず考えた」方法を採ることにした。
今ケータイに送られてくるメールは2種類ある。 パソコンからの転送メールと、iメニューなどから拾ったケータイ向けメールである。 どちらのメールが多いのかというと、圧倒的に前者のほうである。 なぜなら、差出人が同じでも、ドメインが違うことがよくあるからだ。 そのため、当初パソコンメールはケータイには転送しないようにするか、もしくはYahooメールに転送して着信通知だけ受けとるようにしようと思っていた。
しかし、転送をやめてしまうと、タイムリーな情報が得られないし、着信通知だと同じ文面しか書いてないので、メールを見落とすことにもなりかねない。 そこで、何かいい方法はないかと調べてみると、あった。
前々から使っているリモートメールに、送られてきたメールをすべてリモートメールのドメインでケータイに転送するという、便利な機能があったのだ。 その機能を使えば、リモートメールのドメインを受信許可するだけで、パソコンからの転送メールはすべてケータイに届くというわけだ。 ということで、パソコンの転送メールはその転送先をリモートメールに変更した。
これで受信登録のための作業の量は遥かに軽減された。 件数も40件を下回わり、楽に作業が出来た。 まあ、転送メールは同じドメインのため、フォルダに振り分け出来ないというデメリットはあるものの、これでもう「メール下さい」とか「お金を借りるならココ」とか、「何でメールくれなかったんですか?待ってたのに…」などというふざけたメールを見なくてすむ。 めでたしめでたしである。
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