頑張る40代!plus

2005年10月14日(金) 大吉

このところ、ぼくの周りでいろいろな噂が流れている。
詳しくは書かないが、もしかしたら、ぼくの職場が失われるかもしれないのだ。
そうなると、ぼくはリストラに遭ってしまう。
もしくは、リストラという手を取らずに、やめる方向にぼくを追いやるかもしれない。
なぜそうなるかというと、ぼくが30年近く家電一筋でやってきたため、他の部署で潰しがきかないからだ。
そのことで、ずっと悩んでいた。

リストラを言い渡される前に、こちらから辞めてやろうかとも思った。
しかし、それをやるのためには、次の就職先が決めないとならない。
今の収入を確保できないと、生活が出来ないからだ。
そこで、取引先の人に、その辺の情報を仕入れることにした。
しかし、あまりいい話はなかった。
やはり、どこも人を雇うほどの体力を持ち合わせてないようだ。
仮にそういう企業があったとしても、今年48歳の男を、今の収入のまま採用してくれることは、まずないだろう。
「さて、どうしたものか」と、ぼくは途方に暮れた。

そういう折、例の占いに出会ったのだ。
「将来は約束されている」
そう思うと、目の前が開けたような気がした。
ところが、よくよく聞いてみると、運は開けるのは3年後だというではないか。
こちらは切羽詰まっているのに、3年も待つことなんて出来ない。

「この3年を乗り切る方法はないか?」
その占いを聞いてからは、そのことがぼくの新たな悩みとなった。
それ以降、仕事上でもあまりいいことがなかったし、体調もあまりよくない。
「何とかしなければ」という思いは、日に日に募ってくる。
とはいえ、ただ考えているばかりで、じっとしていても埒はあかない。
そこで心機一転しようと、今日厄払いをすることにした。

行った先は、宗像大社だった。
ぼくは迷った時、いつもこの神社に行っている。
そこで参拝をすませたあと、おみくじを引いた。
恐る恐るおみくじを開いてみると、“大吉”という文字が浮かんで見えた。
「えっ、大吉?そんなはずはないだろう」と思ったぼくは、その文面をよく読んでみた。

はじめは冬の枯れ木の葉おちて、花もなく、淋しく、この末如何なろうかと気遣うも、そのうちに春となって花さくごとく、末よき運となり、何事も慎め退屈せず時を待てば必ずよし。
となっている。
さすが神様である。
ぼくの悩みなんか、お見通しである。

とはいえ、いったい冬の間、ぼくはどうやって過ごしたらいいのだろう?
『退屈せず時を待て』とは、どういうことなんだろうか?
それに、『末よき運』とは、いったいどのくらいのスパンの『末』なんだろう?
3年後だろうか? それとも、もっと早い時期だろうか?
また悩みが増えそうである。


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