頑張る40代!plus

2004年12月04日(土) 抜歯

今日から本格的な歯の治療が始まった。
というより、抜かれた。
それも親知らずではなく、その手前の歯を。
ぼくはてっきり親知らずのほうが悪いと思っていた。
20年以上も穴が空いていたのに、治療もせずに放っておいたからだ。
ところが、悪いのは手前の歯だった。
手前の歯は、高校時代に治療していたのだ。
その時銀をかぶせていたのだが、ある時それが外れた。
その歯を治療に行けば、確実にその後ろの親知らずを抜かれると思い、そのまま放っておいたが、それでも3年くらいしかたっていない。
どうして治療していた歯の方が、それも17年以上も先輩の虫歯よりも悪くなったのだろうか。

そうだった。
今日抜いた歯は、例のデス歯科医院(H16年3月4,5日の日記参照)で治療したものだった。
高校時代のことだから、もちろん同級生のデス君が治療したのではない。
治療したのは、デス父のほうである。
人が「痛い」と言っているのに、「痛いはずはない」と言ってかまわずに針を差し込んだ、あのデス父である。
そういえば、あの時からずっと若干の痛みはあったのだ。
ここに来てとうとうボロが出た、ということである。

さて、今日は朝10時前に歯医者に出かけた。
歯医者に着くと、待つこともなく治療室に入れられた。
席につくと看護婦が、「痛みましたか?」と聞いてきた。
「はい、痛みました。今も痛いです」と、ぼくは答えた。
すると看護婦は、先生の所に行って、「しんたさん、痛みがあるそうです」と言った。
先生はその時、他の患者さんの治療をしていたのだが、それを聞くと治療している手を止めて、「そうですか。じゃあ、抜歯しないとなあ」と言った。

しばらくして先生がやってきた。
「こんにちは。あのあと痛んだそうですね」
「はい」
「今日は少し削ってみて、それでだめなようなら抜きます」
さっそく治療が始まった。
10分ほど削ったあとに、先生は言った。
「やっぱり抜かないとだめなようですね。そのかわり後ろの歯は残しますから」
「そうですか」
「それでは、麻酔を打ちますんで」
と言うと、先生はぼくの歯茎に何本かの麻酔を打った。

それから5分ほどたって、先生は「じゃあ、始めましょうか」と言った。
いよいよである。
先生は歯を少しずつ削りながら、歯と歯茎の間にへらのようなものを差し込んだ。
その最中、先生は何度も「痛いですか?」と聞いてきた。
麻酔を打っているので、もちろん歯は痛くない。
が、別の場所が痛くてならない。
その場所とは、唇である。
先生が、無理矢理ぼくの口を開こうとするのだ。
別にぼくが怯えて口を開けてないのではない。
自分では精一杯開けているつもりなのだ。
だが、その構造上、それ以上開かないのだ。
それでも先生は容赦なく力を加えてくる。
そのせいで、口が裂けるんじゃないかと思ったほどだった。

歯を抜き出してから40分ほどで歯は抜けた。
歯を抜かれた経験があまりないぼくでも、歯がとれる時はわかった。
密着している歯と歯茎の間に、空気が入っていくのだ。
ぼくが『あ、とれたな』と思っていると、先生は「はい、とれましたよ」と言った。
先生は、そのあとすぐにぼくに脱脂綿をくわえさせ、
「しばらく、それを噛んでおいて下さい」と言った。
徐々に麻酔が覚めきて、血の温かみがわかるようになった。
しばらくして、看護婦が脱脂綿を取りかえに来た。
そして新しい脱脂綿をぼくにくわえさせると、
「今日はこれで終わりです」と言った。

そのあと、ぼくは受付で、化膿止めと痛み止めの薬をもらった。
「化膿止めは8時間置きに飲んで下さい」
「食後ですか?」
「はい」
「わかりました」
「で、もう一つの痛み止めの方は痛い時に飲んで下さいね」
当たり前である。
痛くもないのに飲むはずがない。

その後ぼくは、「ところで、今日忘年会なんですけど、飲んで大丈夫ですかねえ?」と聞いてみた。
「うーん、あまり飲み過ぎると薬が効かないと言いますからねえ…、うーん」
話が続くのかと思ったら、それ以上受付嬢は何も言わなかった。
ぼくとしては、だから、どうしたらいいのかを聞きたかったのに。
綿さえ噛んでなかったら、しつこく聞いていただろうが、それ以上聞く気力もなかった。

さて、家に帰ったぼくは、1時間近く、その脱脂綿を噛んだままだった。
もういいだろうと思って、トイレにそれを捨てに行った。
どす黒い血が便器の中を染めた。
そして洗面所に行ってうがいをした。
「これで、もういいだろう」と思い、部屋に戻ってタバコを吸おうとした。
ところが、まだ生ぬるい血が出ているのだ。
それから1時間近くたつが、いまだに血は止まっていない。
今、午後2時である。
朝から何も食べてないので何か食べたいのだが、さて、どうしたものだろうか?


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