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2003年09月26日(金) 計算ずくか?

何となく気の抜けた試合だった。
今日は休みだったので、最初からダイエーVSオリックスを見ていたのだが、5回に3対3となってから、ぜんぜん試合が動かなかった。
投手戦ならそれなりに緊張感もあっただろう。
しかし、そうではなかった。
ダイエーは拙攻のオンパレード。
再三の得点チャンスに、打てないのだ。
満塁の場面が何回あったかは忘れたが、そのたびに凡退である。
一方のオリックスは打てない。
いや、打つには打っていたが、どう見ても点の入るような攻撃ではない。

あまりに退屈なので、途中何度も居眠りしていた。
しかし、目が覚めても試合は終わってない。
退屈な試合を繰り返している。

とうとう決着の着かないまま、延長戦へ突入した。
しかし、ダイエーはあいかわらず拙攻の山。
10回から12回まで、すべて得点圏にランナーを進めたのに、あと一本が出ない。
オリックスはあいかわらず点を入れるような攻撃をしてこない。

決着が着いたのは、12回裏のことだった。
YAWARAの婿の一発。
笑顔の似合わない婿が、精一杯の笑顔を振りまいていた。

今日の試合は、引き分けでもマジックが1になる試合だった。
とはいえ、どうしても負けてはならない、という試合でもなかった。
なぜなら、今日負けることによって、福岡ドーム胴上げの確率が高くなるのだから。
そういう意味で、ぼくも今日の負けは別に悔しくなかった。
勝ちがなくなった時点で、婿に「一発決めてくれ」と声援を送ったくらいだ。

が、問題は残った。
それは拙攻である。
ここにきて、こんな拙攻をしてどうなるんだ。
しかも、最下位確定のオリックス相手に。
これも優勝へのプレッシャーかとも思った。
「しかし、ダイエーの選手が、こんな拙攻ばかり繰り返していたら、プレッシャーのかかっていない西武に優勝を持って行かれるのではないか。
また、短期決戦である日本シリーズで、もしこんなプレッシャーがかかったらどうするんだろう」
などと余計な心配までしてしまった。

昔、西鉄が巨人に3連敗した後に4連勝して、優勝したことがあった。
これを当時の人は『奇跡』と呼んだ。
しかし今になって思えば、あれはしばらく日本一から遠ざかっていた巨人に、優勝へのプレッシャーがかかっていたからではないだろうか。
それを試合巧者の西鉄三原監督がうまく利用して、流れを持ってきたのかもしれない。
相手に逆転優勝されるほど、プレッシャーというのは重くのしかかるものである。

ところが、画面に映るダイエーベンチの表情を見ていると、どうもそうではないようにも見える。
選手は、凡退しても、悔しがりはするものの、落ち込んだ様子は見えないし、王監督は、満塁のチャンスを潰した時にも、笑みを浮かべている。
これを見て「もしかして計算ずく?」と思ったのは、ぼくだけではないだろう。

とにもかくにも、マジック2、あと2勝すれば優勝である。
ここまできたら、明日は勝って、なおかつ西武にも勝ってもらって、マジック1で福岡に帰ってきてもらいたい。
その上で、明後日、晴れて福岡ドームで、勝って胴上げしてほしいものである。


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