| 2003年01月04日(土) |
ぼくを温泉に連れて行って |
昼間、クレームで他の店に商品を取りに行かなければならなかった。 何の気無しに店を出たのだが、外に出たとたん、鼻に痛みが走った。 寒さのせいである。 普段の寒さと全然違うのだ。 おまけに雪も舞っている。 途中国道の電光掲示板を見ると、気温は3度になっていた。 地球温暖化だの何だの言っているが、やはりこの時期は寒い。
夜、家に帰る時にも雪が舞っていた。 車を降りて慌てて家に駆け込み、すぐに風呂に入った。 が、それほど熱い湯ではないのに、体が冷え切っていたせいで、かなり熱く感じた。
で、今現在は、と外を覗いてみると、うっすらと雪が積もり始めている。 明日も仕事だというのに、この調子で雪が積もったら、JRで行く羽目になるだろう。 この寒い中を、JRの駅まで歩いていくのは辛い。
何度も日記に書いているが、ぼくは寒いのが全くだめである。 以前、休みの日は、よほどのことがない限り外に出なかった。 だから、ウィンタースポーツなんてぼくには縁がない。 一度だけスキーに誘われたことがあるが、「誰が寒いところなんか行くか!」と断った。 それ以来、ぼくはスケートにも誘われなくなった。
十数年前のこと。 寒いのを押して遠出したことがある。 一泊二日で南阿蘇の温泉に行ったのだが、その日は、その冬一番の寒い日だった。 旅館に着いてから、露天風呂に入っては酒を飲み、酒を飲んでは露天風呂に入り、その繰り返しだった。 そのせいで風邪を引いてしまい、帰る時には熱が出た。 が、それから温泉が病みつきになってしまった。
それ以来、いくら寒かろうと、温泉にだけは行っている。 いや、寒いからこそ、温泉に行きたくなるのである。 別府、湯布院、九重、黒川、阿蘇、雲仙など九州には全国区の温泉がいくつもある。 しかも、そういうところに日帰りで行ける場所にぼくは住んでいる。 昨年は温泉に行く機会がなかったから、今年はどうしても行きたいと思っている。 どうしても行けない場合は、近くの天然温泉でもいい。
実は、今日も車を運転しながら、寒い、雪、温泉、露天風呂、酒とぼくは連想していた。 ちょうど、温泉につかって酒を飲んでいる自分を想像している時に、信号無視をしてしまった。 車が来なかったのと、警察がいなかったのとで、運良く命拾いした。
温泉というと、どうしても思い出す句がある。 『ちんぽこも おそそも湧いて あふれる湯』 前に日記にも書いた(2001年3月20日)が、種田山頭火の句である。 ちんぽこやおそそはどうでもいいが、どんどん熱い湯があふれてくるのが目に浮かぶじゃないか。 今とてつもなく温泉に入りたい。
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