免許の更新に行ってきた。 奇しくも蓮池薫さんと同じ日の更新になったわけだ。 ぼくは一度覆面パトに捕まっているから、今回は一般運転者扱いだった。 青色の免許証である。 まあ、5年有効だから、別に金色でなくてもいいのだが、捕まった時の状況が状況だけに悔やまれる。 その時の状況をノート(平成12年11月17日付)に書いている。 「・・・18キロオーバーだった。 左車線に入りたかったのだが、一台の車がなかなか入れさせてくれないので加速した。 するとその車は赤色灯をあげた。 覆面パトだった。 汚いよねー。 もっとも、相手も引け目を感じていたのだろう。 実際はもっとスピードを出していたと思うのだが、『メーターを68キロで止めておきました』と、温情をかけてきた・・・」 罰金は12000円だった。 点数は2ヶ月で戻ったのだが、当時はまだ道交法改正前だったので、「あーあ、次は有効期限が3年になるのか」と嘆いたものである。
今日一番緊張したのは、視力検査だった。 以前の更新の時、左目の調子が悪くて何度もやり直しをさせられたことがある。 「右」 「え、右ですか?」 「ああ、上」 「え?」 「いや、左」 「もう一度」 「下です」 全部言わせてもらった。 後ろが混んでいたので、検査員は何もコメントしなかったが、もし後ろに誰も並んでなかったら、「めがねを作ってから、もう一度来て下さい」と言われていたはずだ。 しかし、今回は大丈夫だった。 乱視の入っている左目はやはり不安定だったが、映像が揺れながらも、何とか見えた。 これで、また「眼鏡等」の条件を付けられずにすんだ。
さて、一般運転者の講習は1時間だった。 それも、「何時から」というふうに時間が決められていた。 前回は優良運転者の講習の時だったのだが、講習は30分で、別に「何時から」という規制はなく、好きな時に講習室に入ってよかった。 係員の応対も、今回は事務的だったが、前回は丁寧なものだった。
講習は最初から最後まで、「福岡県は事故件数、事故率ともに、全国1,2位です」ということばかり言っていた。 よほど、その順位が悔しいのだろう。 あたかもドライバーの運転やマナーが悪い、と言わんばかりだった。 しかし、それは警察の怠慢である。 ぼくたちのような、善良なドライバーのちょっとしたスピード違反を、目の色を変えて捕まえることばかりしているからそういう結果になるのだ。 もっと悪質な、それこそ事故に繋がりかねない、暴走行為を繰り返す兄ちゃんや、ベタ付け運転や割り込み運転を平気でする人こそ取り締まるべきだ。
一時間後、講習が終わり、免許証をもらった。 毎回、ぼくは免許証をもらった時には、本籍地や住所の確認よりも、まず写真を見てしまう。 ああ、今回は間抜けな顔をしている。 免許証の写真というのは、どうして変な顔に写るのだろう。 やり直しがきかないから緊張するのだろうか。 今日はそう思って、リラックスするように努めた。 その結果が間抜け顔である。
しばらく写真を見ていたが、「おや?」と思うことがあった。 鼻がおかしいのだ。 変な影がある。 「どうしたんだろう?」と思っていたが、そのうちふと思い当たることがあった。 先日風邪を引いて、小鼻に熱の花が出来たのだが、それがまだ完全に治ってなかったのだ。 この影が、間抜け顔に拍車をかけている。 あーあ、今日行くんじゃなかった。
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