2002年06月27日(木) |
しろげしんたが選ぶ、決定日本の歌ベスト20 後編 |
さて、今日はいよいよ第1位の発表である。 実は、この企画はかなり前から考えていた。 その時から、1位はどう考えても『曼珠沙華』だった。 ところが、ごく最近、その考えが変わった。 この『曼珠沙華』よりも存在感のある歌を、ぼくは知ってしまったのだ。 20位から2位までを見て、「なんだ。えらそうに言ってるくせには、しろげしんたもたいした選曲をしないんだな」と思った人もいるかもしれない。 しかし、今日のこの1位は誰もが納得してくれると自負している。
実を言うと、ぼくはこの歌を入れるべきかどうか、かなり迷った。 入れるとしたら当然1位なのだが、そうすれば、「不謹慎だ」とか「ふざけるな!」という声が聴こえてきそうな気がしてならない。 しかし、1位は1位なんだ。 これ以外に1位はありえない。 そう自分に言い聞かせて、あえて1位にこの歌を持ってきた。
この歌は日本人なら誰でも知っている、と思う。 SMAPの中居くんも、サッカーの三都主も、ちゃんと歌えるのだ。 いつの世も、この歌は第1位である。 では、そろそろ発表しましょう。
第1位 『君が代』日本国国歌 W杯の時、会場全体で歌う『君が代』は、実にすごいものがあった。 旋律にこの国の伝統を見、歌詞に歴史を見た。 これほど、素直な歌をぼくは知らない。 回りくどい言葉はすべて取り除かれている。 だから誤解も生まれる。 その歌詞の解釈もいろいろある。 そのために社会問題にまで発展した。 この歌に、イデオロギーという色を塗りたがる人たちがいる。 勝手に理屈をこねて、「天皇崇拝」だの「軍国主義」だの「憲法違反」だの「血なまぐさい」だの、彼らは言いたいことを言っている。 彼らとてサッカーの試合は見ただろう。 その時、彼らはこの歌を聴いてどう思ったのだろうか? この歌に誇りを持てなかっただろうか? この歌よりも、他国国歌の、行進曲のような歌のほうがよく感じたのだろうか? 彼らは、その旋律に癒されないのだろうか? どうも、曲がった心根の人の考えることはよくわからん。
そういう解釈がまかり通るのなら、こちらも理屈をこねさせてもらいましょう。 ぼくに言わせれば、『君が代』は愛の歌、つまり恋歌である。 「素敵なあなた、いつまでも、いつまでも輝いていてほしい」 まるでユーミンの『卒業写真』を彷彿とさせるではないか。 また、この歌は人生応援歌という一面も持っている。 「あなたのの輝ける人生が、いつまでも続きますように」 「ボケずに長生きしてくれよ」 まさにこれは、ボブ・ディランの『Forever Young』ではないか。 そういう意味でも、この歌は完成されている。
こういう結果になりました。 長々とお付き合いくださいまして、ありがとうございました。 これからもこういう企画をしていこうと思っています。 次回は、「しろげしんたが選ぶ、洋楽ベスト20」にしようと思っています。 さて、どの歌が1位になるか、お楽しみに。
最後に、今回の企画で懲りた人に念のために言っておきます。 洋楽1位は『星条旗よ永遠に』 じゃないよ。
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