いかん! またタバコの量が増えている。 ぼくは、だいたい一日一箱のペースでタバコを吸っている。 しかし、休みの日には手持ちぶさたのせいなのか、パソコンに向かっている時のストレスのせいなのか、ついつい手がタバコに行ってしまい、その倍の本数を吸ってしまう。 なぜ一日一箱と決めているのかというと、もちろん健康によくないということもあるのだが、給料日に一ヵ月分のタバコ(つまり30箱)をまとめて買っているので、一日一箱のペースを守らないと、追徴金を払わなければならなくなってしまうからだ。 今のように切り詰めた生活をしていると、追徴金の精神的なダメージは大きい。
ぼくがタバコを吸い始めてから、もう30年近くになる。 最初に吸ったのは高校2年の時だった。 「朝日」というフィルターなしのタバコで、当時一番強いタバコだった。 吸うと急にのどが痒くなり、気分が悪くなった。 それでも続けて吸っていると、ニコチンが舌に滴り落ちてくる。 「これは体に悪いや」と思い、その後「朝日」を口にすることはなかった。 その次が「ハイライト」だった。 その頃、「ハイライト エキスポート」という25本入りのお徳用が売っていた。 金がない高校生にはうってつけの代物だったが、これも比較的強いタバコで、初心者向きではなかった。 最終的に定着したのは「セブンスター」だった。 人気といい、軽さといい、当時としてはぼくにとって最高のタバコだった。 しかし、当時このタバコを手に入れるのは至難の業だった。 もちろん高校生には売ってくれないということもあったが、当時の「セブンスター」は異常な人気商品で、慢性的な品薄状態だった。 ぼくの誕生日に友人がこの「セブンスター」をどこからか手に入れてきて、ぼくにプレゼントしてくれたことがある。 その時の嬉しさは、今もなお忘れていない。 しかし、その時期の喫煙というのは、俗に言う「若気の至り」というやつで、本気においしいと思って吸っていたわけではなかった。 言い換えれば「カッコつけ」だったわけだ。 そのことを悟ってから、ぼくはタバコを吸うことをやめた。
ぼくが本格的にタバコを吸うのは、19歳後半からであった。 ちょうど「マイルドセブン」が発売になった時期である。 バイト先でなんとなく口寂しさを覚え、仲間からタバコをもらったことに始まった。 その頃は2日に一箱のペースだったが、徐々にその間隔が狭まり、東京在住の頃、現在のような日に一箱のペースになった。 タバコも徐々に軽いものに変わっていった。 「マイルドセブン・ライト」が発売になってから、すぐにそれに変えた。 出端はタバコセンターにしか売ってなかったので、ぼくは仕事の途中に抜け出して、自転車に乗って買いに行っていた。 「マイルドセブン・スーパーライト」が発売になった時もそうだった。 とにかく「マイルドセブン」系の新種が出れば、すぐに飛びついていった。 で、今は「マイルドセブン・スーパーライト・ボックス」を吸っている。 おそらくこの先もこの路線のタバコを選んでいくだろう。
さて、19歳から現在までずっとタバコを吸い続けているのかといえば、そうではなく、ちゃんと禁煙した時期もあったのだ。 しかし、よく人が言う「おれは禁煙するぞ!」という意志からではなくて、「これ以上吸いきらん」という体からのメッセージを悟っての決断だった。 その時は、タバコをくわえることでさえ体が拒んだのだ。 吸っても吸っても、タバコをおいしいとは感じられなかった。 それを悟ってから、ぼくは2年間タバコを吸わなかった。 しかし、そのためにストレスがたまるようなことはなかったし、太るようなことはなかった。 きっとその時期は、運命がタバコを避けさせたのだろう。 2年後、「禁煙はたやすいもの」という自信を得たぼくは、再びタバコを口にした。 そして今に至っている。
話は最初に戻るが、月に最低8回ある休みのたびに、2箱も吸ってしまうということは、2000円以上の出費になってしまうということだ。 給料前の2000円の出費は実に痛い。 どうにかしてこの状況を打破しないといけない。 といっても、現在体はタバコを拒んでないので、禁煙という作戦をとるわけにもいかない。 無理に禁煙をやったところで、結果は目に見えている。 タバコを吸う時間を守るという方法もあるが、出来ないことは始めからしない主義だ。 飴玉などでごまかすということも考えられるが、あとでデブとか糖尿という余計なおまけが付いてくる。 さて、どうしたものだろうか。
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