今日はさすがに忙しかった。 年末商戦の真っ只中である。 ここ数年感じていることがある。 それは、お客の質が年々悪くなっていることだ。 店を選ぶのはお客の自由であるので、こちらとしては何も言えないが、常識知らずのお客が増えているのには閉口してしまう。 今日もいましたねえ、質の悪いお客さんが。
「店の中で痰を吐くな!」 ぼくと同じような白髪頭の中年男性が、ぼくの売場で「がーっ、ぺっ」とやったのだ。 身なりはきちんとしていたので、こちらとしては何も言わなかった。 しかし、ハンカチかティッシュぐらいは用意して来い。 いったい、小学校で何を勉強してきたんだ!? あんたたちの学校では、検査しなかったのか? 爪、ハンカチ、ちり紙は常識だろが! もし忘れて来たのなら、トイレでも行って吐いてくるのが普通だろう。 もう一度小学校に行って勉強しなおして来い!
「大声で怒鳴るな!」 相変わらず、わけのわからないクレームをつけてくる人がいる。 「さっき電話した時はあるといったじゃないか!?」 「確かにお客さんが電話された時にはありましたよ。でも、あれから何時間たってますか?お客さんはこちらに『確保してくれ』と言いましたか?」 「じゃあ、何でさっきあると言ったんだ!わざわざここまで来たのに」 こちらは理の通ったことを言っているのだ。 結局はあんたのわがままでしょう? 自分の意見が通らないくらいで目くじらを立てるなよ。 ないものはないのだ。 小さな子が、「あれ買ってー」と言って駄々をこねているのとなんら変わらない。 恥ずかしいとは思わないのか。 もっと、社会人としての自覚を持てよ。 いい大人が往来で自分の主張をするもんじゃない。 大声を出すことで、あんたの主張が通ると思ったら大間違いだ。
「寝るな!」 休憩所のベンチでおっさんが横になって寝ている。 あほか、お前は! 常識で考えろ! ここはお前の家か!? ほかのお客さんの迷惑も考えろ! 眠たいのなら、こんなところに来ないで、ぼくみたいに家でじっとしてろ!
「先客優先」 接客をしていると、横から割り込んで話しかけてくる人がいる。 『見たらわかるでしょ?こちらは遊んでいるわけではないんですよ。ちゃんとお客さんの相手をしているんですよ。あんただけがお客さんじゃないんですよ。終わったらちゃんと相手をしてやるから待ってなさい』 ほんと声に出して言いたいですよ。 接客の基本は「先客優先」。 自分が接客を受けている時に、横から割り込んで話しかけてくる人がいたら、 あんたは嫌でしょうが。 そのお客さんだって嫌なんですよ。 孔子も言っているでしょう。 「己の欲せざる所、人に施すなかれ」と。 よくこの言葉を吟味しなさい!
あと半月年末商戦は続く。 その後は初売りが待っている。 こちらとしては、至らないかもしれないが、出来る範囲でお客さんの気分を損ねないように細心の注意を払っているわけだから、お客さんの側も最低のルールやマナーくらいは守ってもらいたいものである。
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