明日4月3日は祖父の25回忌の法事をやります。 19歳のときだったから、あれから24年経つのか。 エッセイにも書いているが、あの年はろくな年ではなかった。 大学は落ちるし、仕方なく行こうと思った短大はつぶれるし、じいちゃんは死ぬし、バイトの面接で26回も落とされるし、本当に前半生の地獄を集約した年だった。 あの頃の精神状態は普通ではなかった。 ずっと後になって、その時代を振り返った詩がある。
「19才の頃」
雨が降りしきる 小さな街の中を いつも傘もささずに ぼくは歩いていた 十九の頃ぼくには 何も見えなかった 時の流れでさえも
いつも自分を作っては 日々を送っていた 大人びたしぐさに 人目を気にしていた 十九の頃ぼくには 自信もなくて つまらぬ人の言葉に 流されていた
あえない人の影を ぼくは追っていた いつか巡り会えると トランプをめくった 奇跡をいつも夢見ては ため息ついた そこから 一歩も出ずに
過ぎた日の想い出に ぼくは縛られていた 戻らぬ日々を 築こうとして 十九の頃ぼくには 夢もなくて 自分の心の影に 流されていた
実際はもっとひどい状態だった。 異常でしたね。 おそらく当時の自分と対面しても、「こんなの俺じゃない!」と思うでしょうね。 そのかもし出す雰囲気だけで、毛嫌いするでしょうね。
明日の法事、24年前の自分に会ってきます。
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