プリウスには、っというか現在新車販売されている乗用車にはOBDⅡが装備されています。
OBDとは、On-board diagnosticsの略で、車に搭載されるコンピュータが行う自己故障診断で、その故障内容を記憶保持する装置になります。
OBDⅡとは、このOBDの機能をさらに進化・発展させたもので、エンジン制御情報やGPS位置情報、消費燃料のより詳細な情報などの情報を得ることができるようになっています。 さらに各自動車メーカー共にOBDⅡの接続コネクタ形状、通信プロトコル、故障診断コードを統一させて汎用性を持たせた統一規格的な自動車装備になります。
このOBDⅡ、例えばデーラーさんで ユーザーカスタマイズ機能の設定変更時に使用したり、ブレーキプログラムの修正もこのOBDⅡコネクタより行います。
例のブレーキ抜けも(もし発生していれば)OBDⅡに記憶されている訳です。
このOBDは1988年アメリカで導入され1996年1月にはOBDⅡへと進化しています。 ヨーロッパでもアメリカを追うように販売される車への装着が義務化されている装備になります。
そう言えば、BMW E36セダンに乗っていた頃、シフト前のMID(マルチインフォメーションディスプレイ)がOBD表示部だった訳ですね。
ちなみに30プリウスのOBDⅡコネクタの場所は・・・・

ボンネットオープンレバーの左側にあります。
このOBDⅡコネクタに対応製品を接続させると、先ほど書いたような、エンジン制御情報(エンジン回転数、エンジン負荷率、スロットル開度、冷却水温度などなど)やGPS位置情報、消費燃料のより詳細なデータ等の情報を得ることが出来るようです・・・これはなかなか面白そうですね~。 プリウスにはタコメータや水温系が装備されていないので、どうなっているのか知りたいですからね。
できればOBDⅡと連携させたTPMS (タイヤ・プレッシャー・モニタリング・システムの略、タイヤ空気圧監視システム)も欲しい機能ですね。 (ABSセンサーを利用した間接式TPMSならソフトをインストールすればすぐに使えると思うけど)
アメリカでは2007年9月より新車販売される自動車に対してTPMSの装備が義務化されています。 タイヤの空気圧管理が安全に走行する上でいかに大切であるか、ということを法整備先進国であるアメリカの事例で知ることが出来ます。
日本でのTPMSの完全義務化はいったいいつになるのでしょうか・・・。 (一部の国産車には装備されてるけど・・・GT-Rとかレクサスとか)
装着タイヤ情報、外気温、走行ステージ、内部空気温度、車両総重量などをモニタリングした総合的に空気圧管理が行えるV-TPMS(Vは可変式を意味するヴァリアブル)こそ、スーパーハイブリッドカー・プリウスに相応しい先進の一歩進んだ装備だと思いますね。
「スーパーハブリッドカーのプリウスって、燃費がスーパーなのかな?」
いえいえ、
「燃費がスーパーなのは当たり前、情報量がスーパーなんですよ!」
ですよね、トヨタさん。
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