今日は怖い話をしましょう。

あれは・・・秋だというのにまだどこか暖かい、おかしな日でした・・・。
というか今日でした。
僕は電車に乗っていました。
そう、快速電車です・・・。
思えばこの快速電車に乗ったことが、あの事件の始まりだったのです。

電車に揺られて僕は家路につこうとしていました。
まぁ、皆さん電車に乗られたこともあるでしょう。
その日も帰りは６時を過ぎていて、周りはもうすっかり暗かったのをおぼえています・・・。
というか今日ですが。

それでまあ、電車に乗って、車内は多かったので僕は入り口そばに立っていたんですね。
いつもたいてい立っているのでそれはどうということもないのですが。
でも今日はなんとなく、窓から外を見たんですよ。
ああ、見なければよかったと思いますよ・・・。
僕は、窓の外に見てしまったんです・・・。
青白い男の顔を！

僕でした。

で、まあガラスに移った自分の顔を見てたんですね。
そうすると、ふっ・・・と人の視線を感じるんですよ。
気のせいでした。

まあ、そんなん見てたんですが、ふと気になったんですよね。
「おれはデコが広いのかなあ」と・・・。
それでまあ、周りの人と見比べたいじゃないですか。
それで、後ろの人をふと見たんですよ。
あの時、後ろじゃなくって、横とかを見とけばよかったと思います。
だって、後ろのその男は・・・。

なかったんですよ・・・。


デコが・・・・・・。


答え：ハゲてて。