無理矢理日記

2003年07月17日(木) 麻雀2・見積もり。

初心者は最初に何を覚えるであろうか。
おそらくはルールや役をおぼえたあとは、スジだとか、裏スジだとかカベだとか、相手の上がりハイを読んで回避するための技術をおぼえるのではなかろうか。
しかしおれは、それはちょっと順番が違うと思う。
実は回避というのはかなり高等技術だ。
ベタオリならばそう難しくはないが、回し打ちとなるとかなりの技量が必要となる。
おれはこう思う。

「最初におぼえるのはベタオリだけでいい」

それで十分に勝算や勝機は見えると思う。
しかしベタオリはできるのになぜ勝てないか。
それは見積もりだ。最初に見積もりをおぼえるべきだ。
基本的に初心者は見積もりが甘い。

テンパイ者の上がりハイを読むのは難しい。
上級者なら1、2点で読みきれることもあるそうだが、ちょっとやっているくらいではなかなかそんな風に読めるものではない。
おれだってそんな風には読めない。
1、2点読んで当たっているのが3回に1回程度のものである。

これが初心者ならばどうだろう。
通っていないハイどれもこれもが危険に見えるのではないだろうか。
「あれも危険、これも危険」でハイを切れなければ当然手ハイはまとまらず、手がどんどん遠くなって回し打つというよりはベタオリに近い格好になるのではないだろうか。
無論、ここでいう読むというのはテンパイ者のテンパイがわかって(リーチなど)その時点で読むのであって、その後に通ったから通すとか、通ってないから抑えるなどというのは読んでいるのとは程遠い。(この形の回し打ちを否定するわけではない。ただそれは読んでいるわけではないという事だ)

極論すれば、初心者は読めない。いや、かなり麻雀に精通しないと読むのは不可能である。
であれば読む必要はないとおれは思う。それは先々覚えればいい。
もっと簡単におぼえれて、かつ実践的な方法がある。
それが見積もりである。

対戦相手がリーチした。
この時に当たりハイを読むのではなく、点数を読むのだ。
こちらがはるかに簡単でしかも重要だ。

ではどう読むか。それは各々に考えてもらいたい。
というのはあんまりなのでヒントは出す。
まずは点差である。
その人が今一体何点必要としているのか。これは重要な情報となる。
そしてもちろん捨てハイにもヒントはある。
初心者でもわかりやすいのはチンイツやホンイツという染め手であろう。
あとはドラ。ドラは役としては(厳密には役ではないが)比較的簡単にわかる部類である。
それに三色だとかも慣れてくればわかるようになる。(おれはあんまりわからない)

これらを検証して、相手が一体何点の手で張っているのかを考える。
そして、自分が何点の手で張れそうか、張っているのかを比べるのだ。
相手の手を3900と読んで、自らの手が12000点なら引くやつはいないだろう?
でも、逆はかなり見る。
相手の手がどう見ても高いのに、2000点の手、または張ってもいない手で突っ込んでみたりだ。
これは明らかに見積もりが出来ていないといえよう。
おそらく毎回上がらなければ気が済まないのであろう。
麻雀は確率的に4回に1回しか上がれない。その回は上がるべきではない回だったと思うべきだ。
突っ込んで運良く上がったとしても、そんなやり方ではいつか当たる。
いやすぐに当たる。
見積もりが同等以上の相手に対してのみ勝負はしかけるべきである。
そうでなければ降りればいい。
ハンチャンは結構長い。まだチャンスは来るのだ。

また、毎回のハイパイが配られる前にはすでに、この局何点が必要か。ということも考えていなければならない。
自らの見積もりである。
それをもとに手を構築する。
毎回手なりでリーチのみではやはり負ける。
育てるべきときには育てる。時にはロンハイを見送る事もあろう。
それにはやはり点差というものが重要なファクターなのである。

退くべき時に退き、進む時に進んでこそ、活路を見出せるのだ。

「うぇぇ。そんなでかいのかよー」
と言うのはやめろ。でかい事くらいは知っておけ。
振込みをするときは振る覚悟もしたときだ。


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