マボタイ。■2001年12月17日(月)
アンティークの藤木直人は結局魔性のホモだったのかとか書くことはイロイロあったのですが、とりあえず先日見たマボタイな夢だけ。
多少辻褄を合わせるために変更点有りですが、『
マボが太一の可愛い仕草に弱い』というのは大前提。
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楽屋でうたた寝をしていると、柔らかな音楽が聞こえてきた。
寝ているフリで薄目を開けると、松岡が歌いながら何か書いている。
その器用な指先から、よく動く唇から、新しい音楽が紡ぎ出されている。
俺は松岡に静かににじり寄って、その膝の上に頭を乗せた。
「うわっ!何よー、どしたの?」
驚いた顔と同時に心地よい音楽は止まってしまう。
ペンをテーブルの上に投げ捨てて、楽器を脇へと置いて。
そうして、転がったままの俺と向かい合う。
「……もっかい歌って。」
「えっ……ヤだよ、」
白い頬を軽く染めて、アヒル口を更に尖らせる。
照れて逸らしたその目を覗き込むと、顔まで逸らされた。
「まーつーおーかー、」
「ヤだって。恥ずかしいじゃんっ!」
「…………昌宏?」
どうしてもあの綺麗な曲をもう一度聞きたいから、名前をそっと囁いてみる。
それから、逸らされた顔を追いかけて上目遣いで覗き込んで。
軽く小首を傾げて、もう一度おねだり。
「歌って?」
「うっ…………」
お前がこの表情に、この仕草に弱いのなんて百も承知。
わかっててやってますから。
そして松岡は予想通りに頬を染めて、再びその唇から音符を生む。
俺は膝に頭を乗せたまま、再び目を閉じて音の海にたゆたう。
あぁ、やっぱりお前が作る音楽は気持ちイイ。
俺に甘いお前のその態度も、とっても気持ちイイ。
歌い終わってからも、やけに照れて紅く染まった頬。
熱いその頬に歌のお礼にとキスをして、みんなが来る前に起き上がる。
それからもう一度小首を傾げて、にっこり笑って『サンキュ、』とか言ってやる。
そのまんま振り返らずに楽屋を出て行く。
お前はきっと俺の唇の跡を指先で撫でながら、小さなため息をついたりしているんだろう。
そんな松岡は、キライじゃないけどね。
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以上。急いで書いたので微妙。