毒入りストロベリィ/よゐ子
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カンキンニッキ■2001年07月21日(土)
曇り
今日また、キスを繰り返す。 唇を離した後、彼がぽつりと呟いた。 「なんで、俺はここにいるの?」 考えてみれば今更な質問。 どうして今まで聞かなかったのかかえって不思議だ。 「すっごい優しいし、俺が嫌がるコトなんか全然しないし……なんで?」 そんなの、答えは決まっている。 君を好き勝手するためにここに連れてきたわけじゃない。 俺はただ。 「俺のコト、好きになってもらうため。」 すると彼は大きな目で俺を見つめて、おずおずと俺にキスをして、それからベッドの上のタオルケットに潜り込んで目を閉じた。
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