Lacrimosa 日々思いを綴る
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2012年05月22日(火) |
コインいっこ入れるご焼香 |
日曜の夕方、共和町に住む祖母逝去(行年99歳)の報せが入った。月曜通夜・火曜葬儀との事。後から聞いた話だが死んだのは土曜の午前で友引など無いので本来なら日曜・月曜の日程になるはずだったが坊主の都合で月曜・火曜になったとの事。しかし日程がずれたおかげで仕事を終わらせて参列出来たわけだが。 この度死んだ祖母は俺のお袋の実母なわけだが、お袋は幼少の頃に養女に出されており俺が幼い頃から同居していた祖母は実際は養母であり、という事実を知ったのは同居祖母が死んでからずい分経ってからの事で「この人が母さんの生みの親だよ」と言われてもいまいちピンと来ず、はてどういった経緯でそういう事になったのかという話を聞く前にお袋は死んでしまったが俺個人としてはあまり興味のない話だ。 月曜の昼一で出発。距離が距離だけに一般道なんぞ走っていられないので高速を利用。道央道・旭川鷹栖〜札樽道・小樽は片道¥4,450でした。国道5号線をひたすら走行。余市・仁木・共和を通過して式場のある岩内町に到着。家を出てからきっかり4時間。きついですわ。 岩内町の斎場は花屋と一体化している。花だけではなくちょっとした仏具の販売もしているようで、色々な念珠がショーケースに並んでいる。翡翠や水晶はありがちだが、手彫りの蓮の花がズラッと並んだ念珠は見事なものだ。しかしそれ以上に衝撃を受けたのは象牙製のドクロの念珠。珠の一つ一つが全てドクロの彫刻。ダルシムかと。もしくは一休宗純かと。 今回の葬儀は真宗大谷派。読経の節回しなどが西と東とでは異なるようだ。焼香の台が回り始めると、あちこちから「チャリン」「チャリン」という音が。えっ何?と見ると抹香の皿と香炉の間に細長い穴が。みんなそこに「チャリン」と硬貨投入。えっ何このルール!1プレイ10円なの!?おののく俺。しかし入れなかったからと言って背後から警策でぶっ叩かれるという事は無いようだ。 読経終了後、坊主のひと言と葬儀委員長の挨拶。香炉に投じられた硬貨は葬儀屋によって回収される。それは坊主のところへ行くのか? 祖母は年齢からして大往生かと思いきや入院加療中の病死との事。寄る年波もあり弱っていたにも関わらず、夏日になった今月の2日、フキを採りに行った際に熱中症になったらしい。病院にて検査を受けたところ血圧低下と貧血の症状。体内のどこかで出血があるという事で入院。その後徐々に回復していたが19日午前に容態が急変、死因は急性心不全だった。最後まで山菜採り命の婆様だったな。 通夜の後は通夜振る舞い。泊まりなので酒をいただく。泊まり…泊…泊村…そういえばここは泊原発20km圏内なんだなぁ、などと考えながらグラスを傾ける。父方のいとこ連中とはたびたび顔を合わせるが、母方のいとことの付き合いは希薄だ。顔を合わせるのは20年ぶりとか「…どちら様?」とか。誰が言い出したか住所交換が始まった。来年は年賀状が何枚か増えるな。 若干二日酔いで葬儀。と言っても座っているだけだが。その後出棺・火葬場へ。炉は2基だけだが煙の出ない新型だ。骨拾いについてだが、俺の両親の場合、骨壷→木箱→包むという手順だったが、こちらでは直接木箱にイン。宗派によるものか、土地柄によるものか。 斎場に戻り、繰上げ法要を行い全日程終了。また4時間かけて帰還。いやマジつらいっす。一周忌の頃は…子供は6ヶ月くらいか…行けねぇな。
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