みゆきの日記
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少し湿って暖かい宵。 春の匂いがする。 こんな夜は柴田さんのことをまたまた考えてしまう。
柴田さんは私を愛している。 私も、きっと柴田さんを愛している。 でも私たちにはそれぞれに幸せな家庭があって、柴田さんはともかく、私は絶対にそれを壊したくない。 柴田さんもたぶん、子供たちが巣立つまではと思っているはず。 柴田さんのお子さんたちはもう大きいし、それほど長いことではなく、 奥様との間にはもうずっと前から愛はないようだ。 私の場合は、そうはいかないわ。 子供たちはまだみんな小さいし、夫との仲もうまくいっている。 ただ、友達みたいなだけだ。
15年前は、もう少しシンプルだった。 たぶん私たちはどこにもいけない。 そして抜き差しならない羽目に陥ることを私はとても恐れているし、 柴田さんもそのことを考えてくれていることを感じる。
それでもお互いを想っている。 たぶん、柴田さんも私のことを想ってくれている。 たとえ、一年か二年に一度か二度くらいそれも数時間しか会えなくても、 その間ほとんど連絡すらとらなくてもね。 そして会えたとしても手も握らなくてもね。。 こんな風に会い続けていても辛くなるだけなのかな。 わからない。 忍耐強い私たち・・大人だものね。 でもどこかにつながっているのかな、この道は。 わからない。
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