みゆきの日記
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2003年07月07日(月) 七夕

朝と夜、着替えのときに菜子のからだを乾いた布で軽くこする。
母に口うるさく言われて、この習慣がついた。

「菜子ちゃん、乾布摩擦してあげや。
 あんたたちが小さい時は毎日したっててんで。
 乾布摩擦のおかげでみんなほとんど熱もださへんかったし。」

そういえば、私はほとんど風邪ひかないしあまり熱も出さないなァ。
小さい頃からそうだった。
学校を休んだこともあまりない。

「肌も丈夫になるんやって。」

そうですか。
冬の寒い日にも裸になって乾布摩擦してもらわなきゃならなくて、
私は寒くて嫌がっていたような気がするけど。
そういうことを私が覚えているということは、母は私たちが物心つく年齢になっても、
それを続けていたということなのだろう。
私は赤ちゃんのとき肌が弱かったから、お医者さんに勧められたのだというけれど、
丈夫になるようにと毎日してくれていたんだろうな。

菜子は嫌いじゃないらしく、ちょっとくすぐったそうな顔をして身をよじるけれど
暴れたりはせずに、わりとおとなしくしている。

はだかんぼの菜子のからだはいかにも小さくてすべすべしていて、
『できたて』っていう感じ。
こんなに小さいのに、ちゃーんと一人前の人間のからだをしていることに、
涙がでちゃうくらい感動する。
小さい小さい背中や腕やおしりや足を順番に布でこすって、
ついでに手でもなでなでしてみる。

ぷにゅぷにゅ。
気持ちいい〜。

これって、母と娘のコミュニケーションの時間でもあるのかも。
そうやって手を抜かず、大事に私たちを育ててくれた母の誕生日は、
今日、七夕なのだ。

あとで電話してみよう。


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