朝、時間帯がちょっと遅れるとモーニンくんに出くわす。 通りすがりの人、誰彼かまわず『グッモーニン』と声をかけ、返事が帰ってこないと近寄ってさらに『グッモーニン』を連呼する、ちょっと変わった人だ。 毎朝自転車に白い工事用ヘルメットをかぶって太い黒渕めがねに無精ひげ・・・というといかにもヤバげな人のようだが、何のことはない。近くの工場に通っている(らしい)若干知恵遅れの兄ちゃんだ。 あれ?知恵遅れって差別用語か?精神障害のほうがなんかそれっぽいんだが・・・まぁ、個人的には差別してないし、指摘障害とかの言葉の方が嫌いなのでそのまま突っ走るか。 んで、そのモーニンくんだが(しかし、自分のネーミングセンスは相変わらず悪いな)。 今日は遅刻しそうであせっていたので返事をしなかった(というか気づいていなかった)のだが、するとハイタッチまで求められていささかイラっとした。 急いでいるからゴメンねというと、非常に物足りなそうに、いささか寂しげで不満げに去っていったのだが・・・ うーん、ここまでくると唾マン(というあだ名の、通りすがりの人全てに唾をかける重度の知恵遅れの人がいる)と同じくらい厄介だ。 かといって、近所のオバサン連中のように彼が来る時間を避けて家を出るのは嫌だ。それこそ差別っぽい。 だが、明日もハイタッチをしたがるかと思うと・・・(一度したら彼が飽きるまでずっと続行)・・・朝は忙しいんだよ・・・くそ、参ったな。 もちろん、自分が余裕を持って行動すればいいだけのことなんだが。
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