行人徒然

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男の人の声の方が反応がいいんだ
2004年03月28日(日)

 朝9時に家を出て、おじいちゃんを見舞に行く。普段はあまり身内の話とかを聞いていないのがだ、それが今回は災いした。どうも爺さん、意識のレベルがまずいようで、ボケの速度がかなり急ピッチで進行中らしいのだ。ちゃんと話は聞かなかったが、徘徊とかもしていたらしい。全く、何につけてもせっかちな人だったように思うんだけど、ボケまでせっかちにする事はないんじゃないかと思うよ。
 ま、そんなコトを考えながら千葉に向かう。母さんは昨日から泊まりに行っているので、父さんと二人で、いろいろ話しながらのんびり。やっぱり、母さんよりも父さんの方が話が合う。ファザコンんだからか?
 まだ食事に制限があるオヤジ殿も食べられるうどんやで食事をとり、道の駅でアイスを食べようと思ったが、こんでいて諦め、2時過ぎにようやく到着。
 おばあちゃんは膀胱癌になったので、来週あたり入院らしい。とは言え、初期なので問題ないだろうとのこと。叔母さんが言うには、再発するほど長生きしないかもよ、だとか。実の娘は言う事がさすがにキツイ。
 おじいちゃんは、昨日は『普通』だったらしいけど、今日は駄目でした。加齢ではなくてアルツハイマーなので、もう前のようなおじいちゃんには会えないかもしれません。黒いあたしのカーディガンを食べようとしたり、カーペットの黒い部分をつまんで口に入れようとするあたり、何か黒いものを食べたいのかもしれませんが、何も飲んだり食べたりしたがらないのだそうです。
 久しぶりに見たおじいちゃんは・・・・なんかなぁ。なんて言ったらいいんだろう。変わって無いけど、変わってしまった感じ。あの、床をいざってる姿とか、どこかに行こうとする様子とか。窓を開けたら、昔すんでいた沖縄があると思っているのかも知れない。あの太陽の匂いを探しているのかもしれない。
 前立腺肥大の治療が、彼のプライドを傷付けたようなんだけど・・・・
 戦争にいってる夢でも見るのか、夜中に大声で叫んだりするらしい。
 そんな夢、見ないほうがいいのにね。
 後方部隊の物資調達車両班にいたそうだが、行き倒れになった仏様をいつもトランクに入れて部隊へつれて帰り、そこで埋めてあげていたらしい。それは、まったく彼の独断で起こしていた行動だったらしいのだが・・・
 そんな夢、見ないほうがいいよ。
 好きな羊羹を探す夢の方がいいね。




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