昼間に池袋へ同人誌売りに行こうよ。京さんに誘われていたが、偏頭痛が出てたので断った。もっとも、偏頭痛じゃなくてもあまり乗り気がしないのも確か。何しろ給料日前だし、自分には売りたい本はないし、他に池袋に目的はないし、池袋へ行く金ももったいない。 京さんは家も京浜線が通る首都圏近郊だし(ちなみに行人宅は確かに近郊だが、在来線だけだしイメージ的にも『郊外』だ)職場も東京駅なので池袋は行きやすいのだろう。しかし、自分は池袋へ行くだけでも片道500円以上かかる片田舎までしか定期がない事を、いつも彼女は忘れている。 自分に用事のない都心に出ていくなら、往復の金をもって本屋に行きたい。本屋にはきっと、『どこか』『あの場所』にいく入口があるだろう。都会の空気というもの、雑踏という場所、おしゃれの発信地という空間に出ていくのは別に苦ではないが、もうあまり興味がない。これがいわゆる精神的老化であり、垢抜けない装いがますます野暮ったくなる一因なのだろうが、とりあえず、今は向こうまで行く気にはならない。 そんなコトを言っていても、春コミの申込書を渡さなきゃいけないし、夕方になればだいたい偏頭痛も治まるので、京さんがこっちに戻ってくるのを待って鍋リベンジと言う事に。ホットペッパーでみつけた『夢だいこん』という店に行きました。 結構いい店だったし、一人用の鍋も小さいもので丁度良く、ウーロン杯なんかを飲んでいたのですが。 やっぱりちょっと、弱くなったような気がします。
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