行人徒然

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お天道様にお願い
2004年01月01日(木)


 カウントダウンが始まって、一応アイカムに顔を出しておこうかとも思ったが店内は覗いただけでおわかる盛況ぶり。仕方ないので、氷川様に初詣です。しかし、ここもひどい盛況振りで、最後の鳥居をくぐったところで挫折。再びアイカムに戻ってみたけど、やっぱり混んでいるので新年のご挨拶は止めました。 
 んで。当初の予定?通りに蕨へ移動。そこで朝までカラオケです。初日の出を見るんだけど、冬の夜は長いからね。日の出は6時半頃と言うことらしいので、4時頃までカラオケしました。その後、寒い寒いと言いつつ、いつもこんな時間に歩いている京さんをはやしつつ、一路足は駅へ、その先の鎌倉へ。(ちょっと宣伝ふう)
 しかし、出てくる時間が遅かったんだね。東海道線の接続が悪くて、結局浜辺で日の出は見れなそうであることが判明。せめて高いところならと、モノレールに乗ってみたところ、これが大正解。乗ろうと言った京さん、あんたは偉いよ。
 ほんの一瞬。目を閉じて拝んだらもう雲の間に隠れてしまった今日の太陽。運がすごくいい。今年はいいことあるかもしれない。太陽にお願いしたことは、いつもの年の半分だけでした。
 それから恒例の江ノ島へ。もう太陽は出きってて、くもの中に隠れているけど、それでもやっぱり波打ち際には行きたいんだ。それで、波の音と靴を濡らそうと背伸びする波を見てから初詣リベンジっ!しかし、時間が遅かったと言うこともあり、坂道の途中から人が並んでる。今年は弁天様にお参りするのはあきらめましょう。代わりに、サザエの串焼きを食べて、いざ鎌倉っ!
 江ノ電で湘南の海を眺めながらゴトゴト。綾南のモデルになったあの高校前の駅を挟んだゾーンはいつでもお気に入り。青い海がきらきら眩しくて、視界一杯のブルー。そらと、海と、漂う雲までブルーで、光がその中をはしゃいでる。
 海が好きだ。
 こんな場所に住みたい。
 洗濯物が塩になるとか、布団が干せないとか、部屋が砂っぽいとか聞くけど、歩いて10分のところに、せめて歩いて30分以内のところに海がほしい。夏は毎日、冬でも毎日海に行きたい。
 海から生まれた命だから、きっと海に惹かれる。海に帰りたくなる。
 海は親のようだ。
 優しく、厳しく、傷付け、癒してくれる。
 そんな事を考えているうちに終点の鎌倉。去年の初詣はなかったけど、一昨年は北鎌倉からえらく歩いたよね。でも、今年は間違えようがないね。だって、鎌倉が乗換駅じゃなくて、鎌倉が終点だから。
 と言うわけでついた鎌倉駅。今年も人力車の兄さん達が客引きしてました。それをすげなく断って鶴岡八幡宮へ。やっぱりここも混んでたけど、ちょっとだけ並んで参拝しました。祈ったことは、二つ。いつもお願いしていることと、もう一つのお願いをしました。今年はちょっとだけ利己的なお願いの仕方。
 いつも同じ事を祈ってる。太陽にも、神様にも、死者にも同じ事を祈ってる。あたしは根本的に自然を信仰し、目に見えないものを信じているのだろう。そして、多分願いは叶っている。
『自分よりもみんなが』
 そう願っているのだから、自分の願いがいつまでも叶わないのは当然かもしれない。だから、今年はそう言わなかった。
『みんなも、そして自分も』祈った。太陽や、鶴岡の神がどう思ったかは知らない。毎年願いを聞いてくれる自然神。今年のお願いも聞いてくれますか?
 鶴岡の神様に会いにくる時、楽しみにしてるのがお神酒。最初に来たときはそう美味しいと思わなかったけど、今年は自棄に美味しく感じました。味覚が変わってきたのか?引いた御籤は、もっと運がよくなるように結び付けて。
 夕方は蕨(にすんでいる父方の祖父母)がくると判っていたので早めにさようなら。これも恒例の、G車で帰ったんだけど、最近はG車に頭の悪い金持ちが乗ってきてデカイ声で喋ったり、子供を甘やかすだけのバカ親が乗ってきて子供を騒がせたりして感じが悪い。G車は、サービスの一環に『落ち着いた空間』というのがあるので、それを提供できないならそれなりの対応をしてください、車掌殿。
 家に帰ると爺さんはできあがってて、親父の代わりに一緒に飲んだら、そりゃぁすごいできあがりっぷりで、逆にこっちがまいった、まいった。婆さん目の前にしてのろけるんだもんなぁ・・・自分の親父もああなるのかな。
 今年は、楽しい正月だったよ。早速願いが叶い始めてるのかも。




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