行人徒然

行人【MAILHOME

またね、また今度ね・・・それはいつのこと?
2003年12月29日(月)

 今日はちょっと早起き。倫子が沖縄に帰る日なんで、空港まで送りに行った。そういや、倫子が沖縄に帰る時は、毎回毎回見送ってることに気が付いた。おばーの具合が悪くなった時も、一時帰宅って言って戻った時も、その後家を引き払った時も、その後遊びに来た時も・・・そして、今も。
 友人が国内とはいえ、遠いところに帰るのだから、せめて見送りくらいはしなければと思うのだが、重荷になってなければいいなと思う。またすぐに会えるとか、定期的に会えるとかという友人ならまだいいのだが、彼女の場合は一度さようならをしたら次にいつ会えるのか判らないから。
 空港で食事をして、お買い物をいっしょにして、ゲートに送り出す時はいい。さようなら、またねと手を振って、見えなくなるまで背中を見て、くるりとかかとを返した瞬間がいちばん淋しい。
 夕暮れの中だったり、真っ暗な夜だったり、展望台で飛行機が立つのを待ってたりしたこともあるけど、あの、背中を向けた瞬間。地下のモノレール乗り場へ向かう時がいちばん淋しい。
 遠ざかる飛行場を窓の外から見た時。飛んでいく飛行機に思いをはせてみたり、くる時は二人で一緒だったのにななんて考えてしまう時、次にいつ会えるのか、それまで元気でいてくれるのか、自分達の友情は疑ってないけど、淋しくて視線が地面に向いてしまう。
 それを埋めるために本屋によって見たり、誰かに電話したり・・・やっぱり淋しいよ。
 またね、倫子。電車の乗り方を忘れる前に戻っておいで。

 私鉄で品川まで帰ってみようかとも思った。時間は早そうだったけど、お金は余計かかるみたいだったのでやめた。




BACK   NEXT
目次ページ