朝起きたら、かろうじて声は出るものの電話番をするのは無謀過ぎる声だった。声というか、腕の悪い管楽器が唸っているようだ。それでもなんとか声が出るんで、会社に欠勤の連絡をしたが、最初は悪戯かと思われて切られてしまった。あの、けっこうこれだけの声出すの、必死なんですけど。 ま、そんなわけなんで今日も一日寝てました。明日は会社に行けるようになるといいんだけど・…って思って、午後から医者に行ってみました。行き付けの村の名医へは免許がなくて行けないから、近所の内科医へ。この前行ったおじいちゃん先生とは別のところだったんだけど、やっぱりそこの先生もおじいちゃんになってました。昔はあんなに若かったのにね・・・・(当たり前)。 「行人さん。お話しちゃダメですよ。気管支炎っていってね、喉の奥の方が(略)」 いや、知ってるからさ…とは言えない、昔はちょっと怖いお顔の、今ではすっかりおじいちゃんの先生に、微妙に癒された夕暮れでした。
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