行人徒然

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礼ちゃん

2003年11月02日(日)

　それじゃ午後にね。話が決まったのは、前日の夜。いつもの店でした電話だった。昨日、何年振りかで礼に会った。最後に会ったのはぽんの結婚式。もう６年経ってるんだって。マジですか？どうりで年を取るわけだ。
　午前中は美容院に行っていたので、１２時半頃桶川に着く。最初は車で迎えに来てくれるという事だったんだが、マイカーの具合が悪いのでタクシーでそばにきてと言うこと。
　待ち合わせのガソリンスタンド。道の向こうでちょっとぽっちゃりして、やっぱりちょっと年を取った礼がいた。前から細身の癖に堂々としていたが、今日は腹に息子が入っているせいで更に磨きがかかっていた。
「おう、行人クン！相変わらずだね。太った？」
　第一声がこれかい。あんたらしいと言えばそうだけどね。妊婦に太ったって言われたくないわい。
　それからお勧めだと言う家族経営のレストランに食事に行って、食べる量減ったねと言われたり、のんびり帰る途中で母親の満腹胃袋が重いのか、腹の子供に蹴り上げられて痛がる礼をからかったり、義理のお母さんと通りすがって挨拶したり、そんなことをして家につくと黒くてデカイ犬に迎えられた。
　こいつはかなりぽっちゃりした黒い女の子。たしか結構高くていい犬だったけど、絶対に噛まないくせにやたらほえる神経質な犬。噛まないのは、旦那が犬にか噛みつけられた際、子犬相手に血が出るまで噛みつき返すのを繰り返したから･･･だそうだ。怖い旦那だのぉ。
　ちなみにこの旦那、今でこそ家業を手伝う真っ当な方だが、地元警察ではちょっと有名なヒトだった。
　夕方。食事の買い物に二人で行って、なんと間中に遭遇した。うおぉぉぉ、まじかよ、間中！お前１０年会ってないだろう、もうひと昔前だぜ！と、なんだかわけのわからない興奮に包まれつつ、それは礼ちゃんが仕組んだ感動の（？）再開劇だったようだ。
　久しぶりに会った間中は、バツイチ子持ちのやっぱりかわいいねぇさんだった。
礼ちゃんのバイト先にいた、一つ年下の子。それしか接点はないのに、何故かあたしたちは仲がよかった。
　２時間以上３人で話をして、ゆっくりしてこいなんて言った旦那から早く帰ってこいの電話が来て、急いで買い物をして、買える途中の車で礼ちゃんの携帯が行方不明で、なんとか見つけて、鍋をぐつぐつやってる最中にぽんが合流した。
　それからブンナちゃんと電話で会話して、相変わらずっぷりに笑ってみたり、旦那さんも交えて４人で鍋囲んだり、泊まっていっていいよと言われたけど、出産間近の妊婦に悪いからと辞退して、旦那に駅まで送ってもらって帰った。

　会えてよかったよ、礼。
　次は産んでから会おうね。
　時間も何もかも越えて、昔のように屈託なくやれるからオレ達はダチだしな。
　また今度な、最愛の悪友さん。

昨日は、そうやって一日が終った。

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