久しぶりに駅構内の本屋へ行った。買い物のつもりではなく、たんに時間つぶしだった。そしたら、そこで驚愕と後悔を一度に味わった。 江戸川乱歩の全集。 夏前、毎月一冊ずつ発刊と言う文字を読んで、それは喜びながら購入したくせに、あっさりと知らぬ本2冊を目の前にしたのだ。それは2ヶ月本屋に立ち寄らなかったことを意味する。2ヶ月新しい本を手にしなかったって事だ。 2冊ともほしかったが、金銭的なものを考えで一冊に自粛。給料入ったらすぐにもう一冊も買うぞと思いつつそこを後にした。 金がないのはいい。 ほしい本を忘れていた自分が悔やまれる。 金がなくてもいい。家に帰れば飯は食えるのだ。死にはしない。 読みたい本があるというのは幸せなことだ。 だから、今はちょっと幸せ。
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