行人徒然

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かわいい人

2002年02月05日(火)

　今日は何かだるくて寒くて吐き気までして、会社を休んでしまいました。インフルエンザ流行ってるからうつったか？

　昨日、登録派遣会社の担当コーディネーターさんがいらっしゃいました。新しく担当になって半年しても挨拶に来ないので、来いって言ったのはあたしなんですけど。
　あったこともなく、話といっても「契約更新してもいいですか？」「はい」だけで
「何かあったらお気軽に相談してくださいね」
と言われてもそりゃ無理ってもんだ。だから、一回は直接会って話をして、その人がどんな人かを知っておきたい。そうすれば、どんなふうに話を切り出せばいいのかがすぐわかる。
　嫌な言い方をすれば、
「お前等の給料、オレが働いてっからもらえんだろぉ？」
って言うやつだ。
　派遣会社にとって登録人員は商品のはず。そして実際に就業している人員は言うなれば販売取引中の商品だ。同じに店子だ。
　商品なんだから、売りっぱなしでほって置けばいいっていうのはダメだ。どんな企業にもカスタマーサービスセンターがある。
　ついでに店子の面倒を見れない大家に管理費を払う必要はない。派遣社員の手元に入ってくる給料は、大家がすでに上前を刎ねた後の残りがやってくるんだから、もっと責任持って店子の面倒を見てくれないといけない。
　余談だが、派遣会社対登録員の取り分は平均４：６だそうだ。なんか、江戸時代の農民の税率の様ですね。ま、当時は６公４民か７公３民が主流だったらしいけど。

　どうでもいい話題はおいといて。

　で、きたんですよ、Ｗさん。ちょっと眉が細いのが気になりますが、なかなか可愛らしい。たぶんあたしよりずっと若い。
　所長とお話した後、相談事を聞いてほしかったんだけど、そう言う事は所内では言いにくいのでドトールに移動。その移動時間はずっとＷさんのおうちの事とか実家はどうとか、そういうどうでもいい事を話してた。お前、何しにきたんだって感じだけど、話を振ってるのは自分なんでねぇ。
　たぶんＷさん。あんまりこっちでお友達いないんだろうな。
　その後いろいろ相談事を持ちかけたんですが、Ｗさんいい人であることが判明。今までのコーディネーターは自分のことしか考えてないんで
「とりあえずがんばって見ましょう」
しか言わないんだよね。自分の受持ちしてる人がやめると営業成績（=お給料）に響くから。
　でもＷさん。
「わかりました。そう言う事なら仕方ないですよね。３月で更新しないで新しいお仕事探しましょうか？」
といったのだ。
　さらに契約更新しない場合のメリットとデメリットを説明。今までそんなこといってくれる人はいなかったぞ！
　そして最後に、

「９月いっぱいまでお仕事されるとちょうど２年同じところでお仕事したことになりますよね。この２年って言うのが大切で、立派なスキルになるんです。
　この２年のスキルを持ってよその会社に登録しなおしてもいいし、自分で就職活動をされてもいいし、新しい派遣先へうつられてもいいんです。
　２年同じところにいたんだぞ！って言うだけで、向こう側さんの対応もぜんぜん違います。１年半いただけでは駄目なんですよ。もちろん１年と１１ヶ月でも駄目です。２年って言うのがポイントなんですよ。
　２年いれば、ただぼけーっとお茶飲んでるだけでも、それだけで胸張って自慢できるスキルなんです」

　･･･なんか、このねーちゃんおもしれぇ。

「でも･･･やっぱりもう２年も入れないッ！ていうんでしたら、今からでも新しいお仕事先を探しましょうね」

　いや、あんた面白いからもう少しここにいるよ。かわいいし。

　後に名倉くんに話したところ、
「あんたカカシ化してる」
だってさ。

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