行人徒然

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傘と恋人
2002年01月11日(金)

 どうでもいい事ですが。自分にとって傘と恋人は同じようなものらしい。
 傘も恋人も、必要な時以外はいらないもの。持っていてもウザイ。邪魔。どっかいってくれ。

 雨が降りそうな日。傘を自転車にさして通勤。でも、自転車置場に傘を置きっぱなしにするのは、自分にとって傘なんてどうでもいいからかもしれない。ビニール傘がずっと自転車にさしっぱなしなのは、いつか来るかもしれない雨に備えているのか、単にいい加減なのか。
 恋人だってそうだよ。今はいないけど、きっとそうなんだよ。
 寂しい時とか、精神的にまいっている日。女性特有のあの日の前後。そういう時は人恋しい。彼氏がほしいなって思うよ。
 でも、普段はいらないんだ。友達と楽しく遊んでいられるし、男友達のことをかんぐったりされなくていいよね。
 キープくん。
 そういう言葉が流行ったね。あたしの自転車にささっている傘のように、自分が必要になったときだけ使える「恋人」がほしいだけなんだ。

 優しすぎたあの人。
 お互いに遊びだって割り切ったあいつ。
 なんにもしてくれなかった人。
 男友達に嫉妬してばっかりの奴。

 たくさんいたけど、最終的にはみんなどうでもよくなった。疲れた時に、疲れたよって言えればそれでいいんだ。寂しい時にそばにいてくれて、温もりを分けてくれればそれでいいんだ。
 だから、自分が疲れてる時に「こっちだって疲れてるよ」なんて言われると、もうそれだけで寄りかかれないじゃん。折れた木には、枯れた木には寄りかかれないよ。寄りかかったら壊れちゃうでしょ?
 自分が一人で立てるようになったら、今度はちゃんと支えてあげるから、先に休ませてよ。

 結局勝手なんだよ。自分が大切なんだよ。愛してほしくても、愛せるかどうかがわからないなんて言うんだから。
 でも、けっこう本音ってどうなんだろう。そう言うもんじゃないのかな。
 あたしは自分が勝手だって知ってる。これが直らなければ、きっと恋人はできないってわかってる。それは仕方ない事だよね。
 気付いたら恋人がいないまま・・・・と言うのは、きっとその人のどこかに欠陥があってセクシャルな魅力がないからだよ。自分は勝手な所とかで、その魅力を欠いているんだと思うよ。でも、それを直したいと思わないんだから、そいつぁもう駄目だ。



 自分で言ってるなら世話ないね。



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