夕べ太田胃散を飲んで寝たせいか、あんまりおなかは痛くない。でも、うっちんは飲み損ねたよ。 今朝はかわいそうなことをした。相手はアゲハチョウの幼虫第3期。人ではないところが自分らしいかもしれない。 朝、すごく急いで自転車に荷物を入れた。自転車を置いているすぐそばには、初夏にモンシロチョウがたくさん卵を産んでいった・・・あれ何の木だったかな?・・・がある。 卵を産みつけてる現場に遭遇して、鳥の糞のように黒と白のまだらの第一期を発見したのは1〜2週間あと。それからどんどん大きくなっていく幼虫を毎朝楽しみに眺めていた。最初はうじゃうじゃいたはずの幼虫も、葉っぱがそんなに大きく、多くないと言うこととか、アリマキやアブラムシといっしょに生息していると言う条件が悪いのか、だんだん数が減っていった。 そして今朝、2匹の幼虫をチラッと捉えたのだが。 「・・・・・・?」 駅で定期を取ろうとしたら、バックに緑色の円筒形物体がくっついていた。最初はねぎの緑色の部分かな?っておもったんだけど。 「・・・あ」 思わず声が出た。相手は丸々と肥えた幼虫。いきなり罪悪感がわいてきた。 電車の時間は迫ってるし、仕方ないのでコインロッカーのすぐ隣に開いてる窓枠にそいつを置いてきた。触ると一ちょ前に黄色い角を出して威嚇してくる。 「ごめんよ、ごめん。怒るなってば」 ぶつぶつ言いながら芋虫触ってる自分、きっと変体さんに見えるんだろうな。子供だったら、かわいいしぐさって言ってもらえて(たぶん)ごまかせるのに。 その後、ホームに行ったら電車遅れてるという放送。芋虫を駅前の植込みに移動させてやろうと思ったが、なんとなく躊躇ってできなかった。 台風ひどかったし、芋虫って一日くらいならなんとかなるけど、二日間何も食べなかったら死んでしまうことを知っているので、帰り際に責任もって家に返してやろうと思ってたけど。 「ごめん」 やっぱりいなかった。 周辺を探したんだけど、きっとお掃除の人がどこかに連れていってしまったんだと思う。悪い事したよなぁって、また罪悪感がうまれた。だって、昆虫とかが生き残るには、本当に奇跡のような運の良さに恵まれてなければいけないから。だから雌は命をかけて卵をたくさん産むし、あんなにたくさんいた幼虫達も、今は2匹しか見つけられない。その中の一匹を、自分のうっかりで殺してしまったのだ。 家に帰ってから一部始終を母親に話したところ、何故か爆笑された。なぜ笑うと問いかけると、 「普通、そんなの見たら悲鳴上げたりするもんだけど、うちの子は友達だからね・・・」 あたしはナウシカか? でも、とにかくあの青虫には悪いことしたよ。
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